『ドラクエ』二度と行きたくない鬼畜ダンジョン 心が折れまくった!
「ドラゴンクエスト」シリーズでの、ダンジョン攻略は冒険のやりがいのひとつですが、あまりに難易度が高過ぎると、「もう二度と行きたくない……」と心にトラウマを植え付けられてしまいます。FC版「ロンダルキアへの洞窟」で苦汁をなめたプレイヤーですら、くじけそうになった高難易度ダンジョンを振り返ります。
鬼畜と名高い「ロンダルキアへの洞窟」は言わずもがな!

「ドラゴンクエスト」シリーズでの、ダンジョン攻略は冒険のやりがいのひとつですが、あまりに難易度が高過ぎると、「もう二度と行きたくない……」と心にトラウマを植え付けられてしまいます。ファミコン版『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』の「ロンダルキアへの洞窟」は、理不尽さにおいて、今後発売されるタイトルがそれを上回ることはないでしょう。
『ドラクエ2』以降も、さまざまなダンジョンがプレイヤーを苦しめました。『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』では、「おうごんのつめ」が眠る「ピラミッド」の地下で恐ろしい思いをさせられました。
地下のフロアでは呪文が全く使えません。さらに、おうごんのつめを入手すると、敵とのエンカウント率が格段に跳ね上がるのです。知らずに踏み込んだプレイヤーも、力試しにと挑戦したプレイヤーも、命からがら逃げ出すハメになりました。おうごんのつめの呪いは所持しているだけでエンカウント率に影響するため、売るか、仲間に持たせ「ルイーダの酒場」に預けなくてはならないのも、苦労がむくわれない仕様でした。
「シルバーオーブ」入手のために挑む必要がある「ネクロゴンドの洞窟」も、構造が複雑で、ループのワナがあるなど、ロンダルキアへの洞窟を想起させるような手ごわさがありました。特に厄介だったのは、「やけつくいき」を使ってくる「じごくのきし」の群れです。ファミコン版では戦闘中にマヒ状態が自然に収まることはなく、全員がマヒさせられることは全滅と同じでした。しかも2回行動してくるので、1ターンでなすすべなく全員がマヒさせられるという事態に陥る危険もありました。
スーパーファミコンの時代になれば、さすがにそこまで難易度の高いダンジョンは登場しないであろうと思いきや、『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』の「封印の洞窟」は、仕組みも、出現する敵も、高ストレスを与えてくるものでした。
最上級の装備である「おうじゃのマント」を手に入れるためには、洞窟内のパネルをはめる必要があり、慎重に操作しなくてはならないうえ、パネルを運んでいる最中にも敵とエンカウントするのがうっとうしいのです。
コンビを組んで出現することの多い「レッドイーター」と「ブルーイーター」が特に凶悪でした。それぞれ、すばやさと攻撃力が高く、レッドイーターはマヒ攻撃、ブルーイーターは大ダメージの攻撃を仕掛けてきます。さらに、一緒に出現することの多い「エビルマスター」は「ふしぎなおどり」と「ベホマラー」を使い、さらにブルーイーターを呼ぶことがあるという面倒なこと、この上ない敵です。
では先に倒してしまおう……とするものの、エビルマスターが身を守ると、別のエビルマスターが助けにやってきて、プレイヤーのストレスをMAXにしてしまいます。封印の洞窟はクリアしなくてもストーリー進行上は支障がないため、十分にレベルが上がってから挑むのが最善なのかもしれません。詳しい攻略情報を知らなかった当時のプレイヤーは、イライラを抱えながら必死に戦ったのでした……。
HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』:
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(マグミクス編集部)