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歴代「ガンダム」のエース並みに戦い抜いたヒロインたち 才色兼備というかもうチート

ガンダム作品では主人公の活躍がクローズアップされがちですが、実は意外と主人公の側にもエースパイロット並みの実力やセンスを秘めた逸材がいました。

熟練パイロットよりも頼もしい驚異のヒロインたち

『機動戦士ガンダムF91』ビジュアル (C)創通・サンライズ
『機動戦士ガンダムF91』ビジュアル (C)創通・サンライズ

 アニメ「ガンダム」シリーズの主人公たちの大半は、パイロットとして優れた能力を持っていました。しかし、あらためて作品を見返してみると、主人公の近くには、実は相当な実力を秘めた逸材がいたことに気づかされます。

 明らかに只者ではない技量や圧巻のセンスを披露したヒロインたちを振り返ってみましょう。

●バケモノじみた強さを誇る、もうひとりのニュータイプ

アニメ『機動戦士ガンダム』の第32話「強行突破作戦」にて、ホワイトベース隊はジオン公国軍の「ドレン大尉」率いるキャメル艦隊と接敵します。「カイ・シデン」や「スレッガー・ロウ」の機体が被弾するなか、「セイラ・マス」だけは冷静に敵の動きを捉え、「Gファイター」のメガ粒子砲1発で2機の「リック・ドム」を同時撃墜する神業を披露しました。

 このときはアムロの出撃が遅れていたこともあって、セイラは浮足立つ仲間たちに指示を出したり、自身の判断でホワイトベースの防衛にまわったりと、まるで熟練の指揮官のような獅子奮迅の仕事ぶりでした。

 宇宙要塞「ア・バオア・クー」を巡る攻防でもカイや「ハヤト・コバヤシ」が気負った表情を浮かべる一方、セイラはいつもと変わらぬ様子を見せます。敵の最新鋭モビルスーツ(MS)「ゲルググ」を相手に「さすが新型」と余裕の反応をみせながら、涼しい表情であっさり撃墜していたのが印象的です。

 ニュータイプとして覚醒したアムロはすさまじい強さを誇りましたが、その陰に隠れてセイラも十分エース級の働きをみせたパイロットでした。

●主人公の側にいたセンスあふれる女性たち

『機動戦士Zガンダム』のヒロイン「ファ・ユイリィ」も只者とは思えない才能を感じる人物です。主人公「カミーユ・ビダン」のように機械の操作に慣れていたわけでもないのに、少し訓練しただけで可変MS「メタス」のパイロットを担います。目立った戦果は挙げていませんが、多くの仲間が散っていった過酷なグリプス戦役をほぼ無傷で生き残った点において非凡な才能を感じました。

『機動戦士ガンダムZZ』の「ヒロイン、ルー・ルカ」は、ガンダムチーム唯一の正規兵です。彼女は扱いの難しい「Zガンダム」を巧みに操り、ときには「ZZガンダム」まで無難に操縦しました。

 そのルーは、圧倒的な攻撃力を誇るニュータイプ専用MS「クィン・マンサ」との戦いのなか、「グレミー・トト」が開放したコクピット付近をビーム・ライフルで狙撃し、その場にいたグレミーもろとも、強敵クィン・マンサを撃墜しています。

 劇場アニメ『機動戦士ガンダムF91』のヒロインである「セシリー・フェアチャイルド」も、驚くべき才能の持ち主です。わずかな訓練を受けただけで、扱いの難しい高機動MS「ビギナ・ギナ」をきっちり乗りこなしました。

 精鋭部隊を任された指揮官の「ザビーネ・シャル」は、セシリーの操縦センスを目の当たりにして驚愕の表情を浮かべ、「ニュータイプを信じたくなった」と語ったほどです。

 物語のヒロインでありつつ、抜群の操縦センスを秘めていた逸材たちをフィーチャーしてみました。歴戦のエースパイロット顔負けの操縦シーンには驚かされるばかりです。こうしてみると「ヒロインは主人公が守る」といったお約束は、ガンダム作品のパイロットにはあまり当てはまらないのかもしれませんね。

(大那イブキ)

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