あまりにもアウトな場面が登場した衝撃アニメ 人間を電子レンジに入れたらこんな感じ?
シリアスな展開があるTVアニメには、視聴者の心をえぐるような展開も描かれます。なかには、地上波で流れていたことが信じられないほど過激なエピソードが描かれ、多くの視聴者に衝撃を与えました。
仕組みが分かるからこそ恐ろしい

毎年数多く作られるTVアニメのなかには、視聴者にトラウマを残すほどの衝撃を与えたものもありました。今回は、そういったアニメの特に衝撃的なエピソードを振り返ります。
※この記事には『機動戦士ガンダムSEED』『グリザイアの果実』『バビロン』のネタバレが含まれています。
●『機動戦士ガンダムSEED』
多くの作品が戦争をテーマにしている「ガンダム」シリーズでは、戦いのなかでトラウマ級に残酷なシーンも描かれてきました。そのなかでも、特にインパクトが大きいのが、『機動戦士ガンダムSEED』第35話に登場した戦略兵器「サイクロプス」です。
「地球連邦軍」のアラスカ基地に設置されていた「サイクロプス」は、周囲にマイクロ波加熱を生じさせる、いわば巨大な電子レンジのような兵器でした。起動した「サイクロプス」の範囲内にいた人間が、弾けて消えていく様子やその際のプチプチという音は、視聴者にトラウマを植え付けます。
また、『機動戦士ガンダムSEED』では、物語終盤に「サイクロプス」と類似した効果のガンマ線レーザー砲「ジェネシス」も登場しており、こちらも人間が膨らんで四散する残酷描写がありました。
●『グリザイアの果実』
アニメ『グリザイアの果実』は、現在『グリザイア:ファントムトリガー』が放送中の「グリザイア」シリーズの1作目です。同作では、外界から隔絶された全寮制の美浜学園を舞台に、主人公の「風見雄二」がさまざまな事情を抱えた5人の少女たちと出会い、彼女たちの問題解決に協力していく物語が描かれます。
本作の第10話から第12話で描かれた周防天音の過去エピソードは、多くの視聴者の記憶に残るほど凄惨でした。天音が所属していたバスケ部は、合宿に向かう途中にバスが崖から転落し、隔絶された山中に閉じ込められます。
そして、極限のサバイバルを強いられ、食料が尽きて追い詰められた顧問と少女たちは、天音と彼女の親友の風見一姫を除き、死んだ仲間の遺体を食べるようになったのです。そして、人間を「食料」として見始めたみんなが天音たちに襲いかかる場面は、ホラーのような恐ろしさでした。
食人行為にいたるまでの経緯も詳細に描かれたため、「もし自分が同じ状況になったらどうする?」と考えてしまう点にも、強い恐怖を覚えるエピソードです。
●『バビロン』
アニメ『バビロン』は東京地検特捜部の検事「正崎善」が、製薬会社の不正を追及するなかで、謎の女性「曲世愛」の存在を知り、やがて自殺を肯定する「自殺法」を巡る事件に巻き込まれていくサスペンスです。同作は「善悪」をテーマにしており、第7話では視聴者がトラウマを抱えるほどの「悪い行い」が描かれました。
正崎に「悪とはなにか」を考えさせるため、彼の部下「瀬黒陽麻」を拉致した曲世は、その殺人現場の生中継を正崎に見せます。斧を使って四肢を切断していき最後は首を落とすという工程は、直接的な表現を避け、飛び散る血や悲鳴、野菜を斬る比喩などが用いられましたが、十分に行為を想像できるように描かれました。「もうやめてくれ」と泣き叫ぶ正崎と、気持ちがシンクロした方も多かったのではないでしょうか。
(SU_BU)