ん? 悪役? 意外すぎる見た目で強烈なインパクトを残した「変わり種」ガンダム
「ガンダム」といえば、トリコロールカラーの機体を想像する人が多いでしょう。しかし、なかには予想外のギミックを兼ね備えた「変わり種のガンダム」も少なくありません。
悪役ヅラも? 王道とは異なるインパクト

「ガンダム」シリーズに登場する多くのモビルスーツ(MS)のなかには、一風変わった変化を遂げ、ファンを驚かせた「変わり種」のガンダムもいます。
たとえば、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場する「ガンダム・グシオン」は寸胴な体形で手足も短く、ガマガエルのような姿をしています。作中でグシオンは、宇宙海賊「ブルワーズ」の戦力として、民兵組織「鉄華団」に所属する主人公「三日月・オーガス」と敵対します。
見た目は一般的なイメージと異なりますが、本作のガンダムは内部骨格で定義されるため、正式なガンダムタイプのMSとされています。鉄華団にろ獲された後はガンダムらしい姿に改修作業を受けて「昭弘・アルトランド」の乗機となり、「ガンダム・グシオンリベイク」として物語のなかで見せ場を作りました。
さらに改修を重ね「ガンダム・グシオンリベイクフルシティ」と名前を変え、2期の最終話では、疲弊するなか因縁の相手だった「イオク・クジャン」を討ち果たします。
『新機動戦記ガンダムW』の外伝作品『新機動戦記ガンダムW DUAL STORY G-UNIT』に登場する「ガンダムバーンレプオス」も特徴的な姿を持つMSです。本作に登場する主人公機の兄弟機である「ガンダムジェミナス02」を改修した「ガンダムアスクレプオス」をもとに新造された機体です。
通常の姿は肩に備え付けられた蛇を模したキャノン砲が目をみはり、ツリ目がちな悪役ガンダムの顔をしています。さらにバーンレプオスは、格闘専用に特化した異形の姿に変形する「デュエルモード」を持ち、ガンダムでありながら宇宙世紀作品に登場する「ジオン軍」の水陸両用MSを思わせる別の顔を併せ持つのが特徴的です。
『機動戦士ガンダム00』第2期から登場する重武装タイプの「セラヴィーガンダム」も、背中に備わるガンダムの顔を模したデザインが目を引き、個性的な機能を隠しています。セラヴィーガンダムの前身である『ガンダム00』1期に登場した「ガンダムヴァーチェ」は装甲を排除して、ガンダムタイプの動力炉である「太陽炉」を制御する能力を持つ「ガンダムナドレ」に変形する機能を備えていました。
同じようにセラヴィーガンダムも別の姿を持ち、実は背中に備え付けられた本体の「セラフィムガンダム」と分離変形することによって、2体のガンダムとして戦うことができます。
セラフィムガンダムも前身のガンダムナドレと同じく太陽炉を制御する「トライアルシステム」を搭載し、子機となったセラヴィーガンダムとの連携攻撃で視聴者に大きなインパクトを残しました。
(LUIS FIELD)