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「CMのクオリティじゃねぇ」 驚愕しかない「完全実写化(?)」キャラ3選

これはさすがに実写化できないだろう……。そう思われていたマンガのキャラクターが、思わぬ完成度で再現されることがあります。ユニークな髪型や顔立ち、あり得ない造形をどのように実写化したのか、舞台やCMなども含めて衝撃の再現例を振り返りましょう。

首領パッチの実写化←その発想はなかった

賀来賢人さん(2020年1月、時事通信フォト)
賀来賢人さん(2020年1月、時事通信フォト)

 マンガの実写化作品におけるクオリティーは年々高まり、キャラクターの再現度に驚かされることも増えてきました。とはいえ、いくら完成度が上がっても、「さすがにリアルで再現するのは無理だろう」と思わざるを得ないキャラクターも存在します。

 個性的すぎる髪型や独特な顔立ち、もはや人間の枠を超えた造形など、どう考えても実写化不可能なその姿が、思わぬ完成度で再現されたときの衝撃は計り知れません。

 たとえば2024年10月、澤井啓夫先生による伝説の不条理ギャグマンガ『ボボボーボ・ボーボボ』が舞台化されました。主人公の「ボーボボ」をはじめとする個性的なキャラクターが2.5次元で再現されるなか、特にファンの目を引いたのが、ボーボボの相棒的存在「首領パッチ」です。

 太陽もしくは金平糖のようなオレンジのトゲトゲボディに、細い手足が生えた首領パッチの姿をどのように再現したのかというと、キャストの稲荷卓央さんが全身タイツ姿で首領パッチの着ぐるみを被り、トンガリ部分から顔を出した状態で演じています。

 もちろん顔にはオレンジ色のドーランが塗られていますが、首領パッチの顔の上に稲荷さんの顔があるという、なんともシュールで『ボーボボ』らしい仕上がりでした。また細い脚は黒タイツを上手く使って再現するなど、妙に完成度が高く、当時のネット上では「この発想はさすがすぎる」「腹ネジ切れるかと思った」「もはや反則技だけど、最高にハジケてる」などの声が相次いでいました。

 TVドラマでも、思わず目を疑うような再現が話題になった例があります。観月ありささん主演の実写ドラマ『サザエさん』に登場した「穴子さん」は、その最たる例といえるかもしれません。

 穴子さんといえばマスオさんの同僚で、厚い唇がチャームポイントです。アニメではすっかりおなじみのキャラクターですが、まさかあの独特な顔をリアルで再現するとは思わなかった人も多いのではないでしょうか。

 穴子さんを演じたのは、元格闘家の武蔵さんです。武蔵さんは「子供の頃から似ていた」と自負していたそうで、その再現度を確認してみると、確かに口元はソックリでふとした表情にも愛嬌があり、まさに「リアル穴子さん」と呼びたくなるような仕上がりでした。

 そのほか、『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』など、CMで初めて実写化された作品は少なくありません。2019年に放映されたアプリ「モンスターストライク」のCM「遊☆戯☆王DM×モンスト『俺のターン』篇」では、俳優の賀来賢人さんが『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』の主人公「武藤遊戯」に変身し、そのビジュアルの再現度が注目を集めました。

 遊戯といえばヒトデのように逆立った髪型が特徴的で、コスプレ界でも再現の難易度が高いとされるキャラクターです。特に髪型と顔のバランス感が難しいらしく、幾人ものコスプレイヤーが断念を余儀なくされたといわれています。

 それだけに、賀来さんの髪型のボリュームやシルエットまで含めた完成度には「CMだけじゃもったいないくらい、髪型に違和感がない」「しっくり来る」「あの髪型に負けないだけの顔の強さがある」といった声があいつぎ、再現度の高さに驚いたファンが多かったようです。

 CMはあくまで遊戯に憧れるサラリーマンが「遊戯風」に変身するという設定でしたが、作品愛あふれるセリフ回しやアグレッシブな動きは、「楽しそうすぎてズルい(笑)」「笑いが勝ってしまう」と話題を呼びました。わずか数秒のCMながら、視聴者に強烈なインパクトを残しています。

(ハララ書房)

【画像】え…っ? 「マジでこれを再現は無理ゲー」「後ろから見るとすげーな」 こちらが賀来賢人さんが扮したありえないキャラです

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