『あんぱん』次女・河合優実、5年前は超速でうどんを打っていた?
朝ドラ『あんぱん』の次女役で注目を集める河合優実さんは、5年前の2020年、ある映画で衝撃的な役を演じていました。短い出番ですが、覚えている方は多いようです。
チョイ役でも確かな演技力

2025年前期のNHK連続テレビ小説『あんぱん』で、特に注目を集めているキャストが、主人公「朝田のぶ(演:今田美桜)」の妹「蘭子」役の河合優実さんです。6週目では、石工の「原豪(演:細田佳央太)」との切ない恋模様が話題となり、戦争に行く前の豪に求婚された際のリアクションの演技にも絶賛が相次いでいます。その河合さんには、以前からさまざまな作品で注目をしていたという人の意見が多く、なかにはキャリア初期の5年前の、とある忘れがたい「チョイ役」へ言及する声もあります。
一躍脚光を浴びた2024年の冬ドラマ『不適切にもほどがある!』の主人公の娘「小川純子」役のほか、同年の主演映画『あんのこと』『ナミビアの砂漠』『ルックバック』、それ以前の『由宇子の天秤』『サマーフィルムにのって』(2021年)、『愛なのに』『ちょっと思い出しただけ』『ある男』『線は、僕を描く』(2022年)『少女は卒業しない』(2023年)など、河合さんは近年の高評価の映画に多数出てきました。その彼女を最初に認知したという意見が多いのが、2020年11月公開の青春映画『佐々木、イン、マイマイン』です。
河合さんは、物語の核となる人物「佐々木(演:細川岳)」が大人になってから出会う不思議な女性「苗村」を演じており、ここでの「カラオケBOXでの演技」から彼女の快進撃が始まったといえます。ただ、『佐々木、イン、マイマイン』の2か月前、2020年9月公開の映画『喜劇 愛妻物語』でのとある役も、後になって話題を集めているようです。
『喜劇 愛妻物語』は、売れない脚本「柳田豪太(演:濱田岳)」と、彼をなじってばかりの恐妻「チカ(演:水川あさみ)」を中心としたコメディータッチのロードムービーで、河合さんは彼らが取材旅行に出かけるきっかけとなる、香川県の「高速でうどんを打つ女子高生」を演じています。一応「杉森菜々美」という役名があるのですが、「高速でうどんを打つ女子高生」という字面のインパクトで、ほぼこちらで認知されているようです。
出演シーンは合計すると2、3分程度で、中盤の主人公一家が車で杉森家に向かうカットの次に、いきなり引きの絵で猛スピードでうどん生地を伸ばしている河合さんが登場します。アップになっても、白目をむいて顔をぶんぶん動かしながらうどんをこねているため、ここだけで河合さんだと気付ける人は少ないかもしれません。
セリフも、作った山盛りのうどんを持ってきた際の「あの……うどん……」しかありませんが、表情の演技の強烈さや、菜々美の両親役が光石研さんとふせえりさんという豪華さも相まって、このシーンを覚えている方は多いようです。SNS上では、「はじめて河合優実をみたときは高速でうどんを打つ女子高生だったのに、まさかこんなすごい役者になるとは」「目が完全にイッテてヤベーから観てほしい」「何度見ても笑う、こんな役まで上手いとは」「帰り際の車がなかなか発進しないときの表情最高」とたびたび話題になっています。
河合さんの出演シーン以外も、『喜劇 愛妻物語』は濱田さんのダメ夫と水川さんの鬼嫁のやりとりを中心にかなり笑える場面が多く、いまも人気です。『あんぱん』で河合さんに注目した方は、この際に観てみるのもいいかもしれません。
(マグミクス編集部)