45歳コスプレイヤーが魅せる『ベルばら』オスカルが美麗! 「子供の頃から憧れのキャラでした」
コスプレイヤーの「mirio」さんがX(旧:Twitter)に投稿した、『ベルサイユのばら』の「オスカル」のコスプレ写真が美し過ぎると反響を呼びました。
憧れのキャラクターのコスプレを実現

45歳コスプレイヤーの「mirio」さんがX(旧:Twitter)に投稿した、『ベルサイユのばら』の「オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ」のコスプレ写真が年齢の壁を全く感じさせない美しさです。子供たちのために始めたというコスプレ歴はわずか1年半ですが、これまでも『進撃の巨人』の「始祖ユミル」や『鬼滅の刃』の「甘露寺蜜璃(かんろじ みつり)」など再現度の高さには目を見張るものがあります。彼女にコスプレの注力したポイントや制作秘話を聞きました。
――『ベルサイユのばら』との出会いを教えて下さい。
当時10歳、新聞屋さんが下さった立見チケットで初めて観た舞台が、1989年上演の宝塚歌劇団『ベルサイユのばら」でした。その瞬間から『ベルサイユのばら』と宝塚歌劇団の世界にのめり込みます。お金を貯めて原作マンガを買い、毎日毎日『ベルサイユのばら』の模写をしたりひとり芝居をしたりしている子でした。
――作品の魅力をどこに感じていますか?
一番は池田理代子先生の画力です。本当に美しい。それぞれのキャラクター、市民に至るまで感情移入できるポイントがたくさんあり、読む側の年代や背景によっても、見どころや考えさせられるポイントが違って何年経っても飽きません。独特のセリフ回しも全て愛おしいです。
――今回、オスカルのコスプレをしたのはなぜでしょうか?
10歳から不動の憧れのキャラクターなので、私のなかでは満を持してといったところでしょうか。実はオスカルのコスプレをしたのはまだイベントでの2回のみなんです。これからもっとしたいですし、軍服も増やしたい、作品に登場する他のキャラもしたいです。
――実際にコスプレするにあたって、工夫した点、大変だった点を教えて下さい。
毎回どの作品も毎度四苦八苦しております(笑)。オスカルは線の細さが大切だと思っていて、お衣装を極限まで体にぴっちりにしています。立派な中年体型ですのでイベント前のダイエットが本当に苦しいです。男装をした女性のキャラクターで、軍人でもあるので姿勢や歩き方にも気をつけています。
――2024年と比べても、コスプレ活動がより自由に、より楽しんでいるのが伝わってきます。心境の変化はあったのでしょうか?
そうですね……ございました。実は昨年にコスプレを辞めようかと思う酷い出来事を経験しました。たくさん悩んで苦しんだ先に、心無い人のために自分の想いを殺すのは自分が可哀想過ぎると感じたんです。
そこから以前にもまして、自分と向き合う時間や自分の声を大切にするようになり、ひとつひとつの作品や行きたいイベント、撮影など以前よりさらに吟味して選ぶようになった気がします。そこが作品作りや自由な表現につながっていると思います。
(乃木章)