Jホラーの伝説・VHS版『呪怨』2作、4K版の上映決定!劇場で観たいけど観たくない?【25周年】
もはや伝説の作品と呼ばれる、VHS版の『呪怨』『呪怨2』が、25周年でついに劇場公開されることとなりました。
口コミで伝染された恐怖がついに劇場に!

2025年の夏も、『見える子ちゃん』『きさらぎ駅 Re:』『事故物件ゾク 恐い間取り』『近畿地方のある場所について』など、続々と日本製の新作ホラー映画が公開される予定です。そんななか、Jホラーの原点ともいえるVシネマ版の『呪怨』『呪怨2』が、25周年を記念してついに劇場公開されることが発表されました。
2000年のリリース当初こそ、大きなセールスを記録することもなくレンタルビデオ店の棚にVHSホラー作品としてひっそり置かれたこの2作品は、SNSもない時代、口コミによってその「恐怖」体験が伝染し、その後に続く「劇場版」「ハリウッドリメイク」「ゲーム化」「ノベライズ」「コミック化」など伝説的なムーブメントの起点となり、原点となっています。
制作から25年を経ての初となる正式な劇場公開となったことに際し、映像、音声ともに、「呪いの創始者」である監督&脚本の清水崇さんによる、完全監修が実現しました。オリジナルマスターに存在する恐怖の因子を損なうことなく、スクリーンで味わう新たな恐怖体験を生み出し、作品のブースト化を実現させています。
映像ではVHSレンタルが主流の時代に制作されたマスターを、最新の技術「RS+」を使用することで、高解像、高精細映像化した4Kマスターに変換し、ブラウン管のモニターでの鑑賞が前提のオリジナルの素材を、スクリーン鑑賞に適したアップグレード化が行われました。また、音声ではオリジナルのステレオ音源を、サラウンドによる演出効果を加えた5.1chへと進化させ、繊細かつ迫力ある恐怖演出を体感させます。
●清水崇監督コメント
劇場公開こそされなかったけれど、人生初の長編だったVシネマ作品が、四半世紀を経て、顧みられるとは思ってもいませんでした。当時の僕は、与えられた企画にチャンスを感じつつ、ただただ夢中で、70分越えの2本撮りに9日間の撮影期間で臨みました。
提示されたお題は「怖ければ!」だけ…幼少期から怖がりだった自分が膨らませていた怖い妄想の限りを吐き出しました。右も左もわからぬ若造に機会をくださり、支えて下さった方々に感謝です。若さゆえの勢いや歪さが今の皆さんにどう映るのか? 今こうして劇場で陽の目を見るのは、嬉しい反面……正直、気恥ずかしいばかりです。
【作品情報】
●『呪怨〈4K:Vシネマ版〉』
監督、脚本:清水崇
出演:柳ユーレイ(現:柳憂怜)、栗山千明、三輪ひとみ、三輪明日美、藤貴子、吉行由実、松山鷹志、洞口依子
【ストーリー】
不登校の生徒「佐伯俊雄」の家庭訪問に訪れた担任の「小林」。俊雄の母「伽椰子」は、小林の大学時代の同級生であった。訪問した佐伯家には俊雄の姿しかなかったが、そこで目にした伽椰子の日記には、異常ともいえる小林への想いが綴られていた。その家の異様な空気のなか、俊雄の両親を待つ小林の携帯に着信が入る……。
時は移り、かつて佐伯親子が住んでいた家には、その後「村上家」が暮らしていた。長女の「柑菜」は従妹の「由紀」に家庭教師をしてもらっていたが、用事を思い出した中学へ向かう。ひとり残された由紀は、その家でただならぬ気配を感じる……。
●『呪怨2〈4K:Vシネマ版〉』
監督・脚本:清水崇
出演:大家由祐子、芦川誠、藤井かほり、斎藤繭子、藤貴子、でんでん、諏訪太朗、ダンカン
【ストーリー】
不動産業者の「鈴木達也」は、霊感のある妹「響子」に買い手のつかない事故物件となった家を見てもらうが、そこは響子の想像を超えた気配に満ちた場所だった。だが何ごともなかったかのように、新たに「北田」夫妻が入居する。
響子はその家にまつわる因縁めいた逸話を集めるが、同じ頃、達也の息子である甥の「信之」にも異変が起こっていた。離婚した達也が息子とともに越した団地のその部屋は、かつて小学校の教師、小林が妊娠中の妻とともに暮らしていた部屋だった……。
『呪怨〈4K:Vシネマ版〉』『呪怨2〈4K:Vシネマ版〉』は、2025年8月8日(金)より、新宿バルト9ほかにて2作品同時劇場公開予定です。
※上映は4KのDCPを使用、上映環境によって2Kコンバートでの上映
※2本立てではなく、それぞれの上映となります
(マグミクス編集部)