「一瞬で消し飛んだ」「叫び声がトラウマ」 まさかの退場が衝撃だった強キャラたち
さまざまなアニメでは、重要人物が途中で退場し、読者や視聴者に強烈なインパクトを与えることも少なくありません。さらに、その散り際があまりにあっけなさすぎると、死亡したことに気付かれなかったり、視聴者の心にトラウマを残したりする場合もあります。
主人公の仲間や実力者の退場に視聴者あ然

アニメ、マンガの主要人物、実力者は、その重要性から当然最後まで生存するものと考える視聴者も多いでしょう。しかし、なかにはあっけなく退場してしまい、視聴者を騒然とさせたキャラもいました。
2014年から2015年にかけてアニメ化もされた『ジョジョの奇妙な冒険』の第3部「スターダストクルセイダース」(作:荒木飛呂彦)では、主人公「空条承太郎」の仲間である「モハメド・アヴドゥル」が壮絶な死を遂げます。
アヴドゥルはラスボス「DIO」を倒すため、承太郎らとエジプトへ向かった主要人物のひとりです。炎を操るスタンド能力「マジシャンズレッド」を持ち、本人いわく鉄格子を溶かすほどの火力を誇ります。一度は仲間をかばって死亡したように思われましたが、実は生存しており、エジプトに入る前に承太郎らと合流を果たしました。
そんなアヴドゥルは、最終決戦の前に本当に退場します。DIOの部下「ヴァニラ・アイス」の奇襲から仲間の「ジャン・ピエール・ポルナレフ」をかばい、一瞬にしてスタンド「クリーム」の能力で亜空間に飲み込まれて、腕以外が消えてしまうのです。あまりにもあっけない最期だったことや、一度死亡したと思わせてから復活していたこともあり、アニメ放送時にはアヴドゥルが死亡したとは思わず、戦闘後に魂が昇天するシーンや死亡テロップで初めて気付いたという人もいたようです。
また、GAINAXのオリジナルアニメ『天元突破グレンラガン』に登場する「カミナ」も、序盤であっさりと退場します。本作は、人類が地下で暮らしている世界で、主人公「シモン」と彼の兄貴分のカミナが、美少女「ヨーコ」との出会いをきっかけに地上に出て、地上を支配する獣人と戦う物語です。
カミナはチームのリーダー的存在で、人を強く惹きつける魅力を持っており、まるで主人公のように描かれていました。シモンの成長をうながしながら仲間たちを引っ張っていくキャラになると思われていましたが、全27話のうち第8話という早い段階で退場してしまいます。
カミナの最期は、敵の猛攻で重傷を負いながらもシモンを勇気づけ、獣人の四天王のひとりを倒すというカッコいい散り際でしたが、あまりの早さに視聴者は騒然となりました。
ネット上でも、当時を振り返って「シモンとカミナでグレンラガンに乗っていたのに、序盤のグレン団結成後、すぐに散ったのは驚きだった」「観始めてカミナに惹かれていたのに、こんな早く退場するなんて信じられないと思ったな」といった声があがっています。
ほかに、壁に囲まれた世界で暮らす人類と人類を食べる巨人との戦いを描いた『進撃の巨人』(作:諫山創)でも、実力者の「ミケ・ザカリアス」があっけなく死亡しました。
ミケは壁外に出て調査を行う「調査兵団」の分隊長を務めており、人類最強と謳われる「リヴァイ・アッカーマン」に次ぐ実力を持っています。壁のひとつ「ウォール・ローゼ」が突破された際は、自ら囮になって複数の巨人と果敢に戦いました。
しかし、ミケはあっけない悲惨な最期が描かれます。「獣の巨人」がミケの愛馬を投げつけ、ミケは建物から落下して別の巨人に噛まれて、獣の巨人に戦いに用いる立体機動装置を奪われてしまいました。そして、獣の巨人の一言を皮切りに巨人たちがミケを襲いはじめ、泣き叫びながら食い殺されてしまうのです。
実力者の壮絶な最期は、「アニメだと声優さんの演技が相まってより悲惨だった」「みんなに強いんだって認識されている人があっさり殺されて、とっても恐ろしい」とファンにトラウマを残しました。
(LUIS FIELD)
