【漫画】“天国行き”を辞退する男性 語られる後悔の念に「2ページで涙」「納得の裁き」
レスキュー隊として働いていた男性。死後、天国行きを判定されます。しかし、彼の返答は意外なもので……? 作者の洋介犬(ヨウスケン)さんにお話を聞きました。
人命のために懸命に働いてきた男性の後悔とは?

死後、天国行きを言い渡された男性。しかし、その判決に対して「辞退は… 可能でしょうか」と告げます。生前はレスキュー隊として人命のために働いてきた彼は、なぜ自体を申し出たのでしょうか。
洋介犬(ヨウスケン)さん(@yohsuken)による創作マンガ『そのレスキュー隊員はなぜ天国行きを拒んだのか?』がX(旧:Twitter)上で公開されました。SNS上では「この人の人生の集大成とも言うべき裁き。」「独りで死んでいくはずが、自分の死に涙を流してくれる人が看取ってくれたんだ。そりゃあ感謝もするよ。」「2ページだけで涙ボロボロ」「天国行きは良い意味での自業自得」といった声が寄せられています。
こちらの作品は「ゴラクうぇぶ!」にて連載中の作品の一幕です。裁きの地・地獄にて、数々の罪深き現代人が罰される様子が描かれた地獄ホラー作品です。気になる方はぜひチェックしてみて下さい。
作者の洋介犬(ヨウスケン)さんにお話を聞きました。
ーー今作は洋介犬さんが連載中の作品『HELLHEL―ジゴサタ-』に掲載されたエピソードですね。『HELLHEL―ジゴサタ-』を描こうと思ったキッカケなどがございましたら教えて下さい!
天国・煉獄・地獄を描いた前作『ジゴサタ―地獄の沙汰もお前しだい―』は、非常に大好評のまま自ら完結させた作品です。
ただ、その後も売上が好調でロングランしていること、そして当時は「描き切った!」と思ったものの、その間に新しい犯罪スタイルやテーマが現実に続々出現し「まだ描くことはありそうだな……」というのが続編『HELLHELL―ジゴサタ―』の執筆動機です。
快く帰還の場を与えてくださった日本文芸社の漫画ゴラク編集部に深く感謝しております。
ーー『HELLHELL―ジゴサタ―』を描く際にこだわっているポイントや作品の見どころをお教え下さい!
この作品はイタリアの詩人ダンテの『神曲』をモチーフにしているのですが、現代令和の日本人の価値観を盛り込んで、新しい天国・煉獄・地獄を描こうとしている意欲作です。
「万引きをしたら地獄でどんな罰を?」「転売ヤーは?」「闇バイトは?」……。そんな因果応報をホラーテイストで描きながらも、死後だからこそ起こる「泣けるドラマ」も盛りたくさんとなっておりますので、悲喜こもごも楽しみたい方には盛りたくさん、おすすめの一作となっております。

ーーSNSでの反響が多数寄せられています。どのように感じていますか?またコメント欄で、特に印象に残った読者の声について教えて下さい。
この作品は当方の作品のなかでも反響が大きく多彩なのが特徴です。特に「この地獄はどうなっていますか?」のようなルールや世界観についてのご質問も多く寄せられています。
そういう意味では日本に根付いた仏教的な地獄観でもモチーフにした『神曲』のキリスト教的地獄観とも分離した新しい「死後の世界」を創造している感覚があり、作者としても先行きが楽しみです。令和日本の漫画家が描く「第3のあの世」をお楽しみいただければと思います。
●「ゴラクうぇぶ!」で連載中の『HELLHELL~ジゴサタ~』
(マグミクス編集部)