「現代に合ったテーマ」「キャストやば」大注目なマンガ原作の2025年秋ドラマ
2025年秋クールドラマでは、人気マンガ原作の実写化作品が多く、ジャンルもラブコメディーからヒューマンドラマまで多岐にわたります。なかには実力派俳優がそろった作品やテーマ性の強い作品もあり、早くも期待が高まっているようです。
国内だけでなく海外からも大絶賛された作品

2025年も早くも9月後半となり、秋ドラマのシーズンになりました。今季も漫画が原作のドラマが多く、そのなかには数々のマンガ賞を受賞した作品や、ドラマに先んじた実写映画化で話題になった作品もあります。
●『ひらやすみ』
ドラマ『ひらやすみ』(原作:真造圭伍)は、原作が国内のマンガ賞を受賞し、アニメ化も決まっている注目作です。物語は、お気楽な自由人「生田ヒロト」が、近所のおばあちゃん「和田はなえ」から平屋を譲り受けたところから始まります。ヒロトは上京してきた従姉妹「小林なつみ」とともに暮らしはじめ、彼らの周囲にはさまざまな悩みを抱えた人びとが集まってくるのです。
ヒロト役を演じるのは、主演でも助演でも作品ごとに多彩なキャラを演じ分ける、岡山天音さんです。原作者の真造先生は本作を描き始める前に、元俳優という経歴を持つヒロトを造形するために岡山さんに取材したことがあるそうで、キャラクターの深みにつながっています。
また、なつみ役は2025年屈指の話題作『国宝』で熱演を見せた森七菜さん、ヒロトが偶然出会う不動産会社に勤務している「よもぎ」役は、来年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』に出演が決まっている吉岡里帆さんが担当します。実力派俳優がそろったドラマ版には、ファンからも期待の声が絶えません。
『ひらやすみ』(全20回)は、11月3日(月)22時45分から15分枠でNHK総合にて放送されます。
●『君がトクベツ』
幸田もも子先生のマンガが原作のドラマ『君がトクベツ』は、トラウマからイケメン嫌いになった陰キャ女子「若梅さほ子(演:畑芽育)」と、国民的アイドル「LiKE LEGEND(通称:ライクレ)」のリーダー「桐ヶ谷皇太(演:大橋和也)」の恋模様を描いた作品です。
本作は2025年6月に映画が公開され、観客からは「芽育ちゃんの顔芸、大橋くんの眩しすぎるアイドル姿、ライクレというグループの完成度が高すぎた」「正直期待してなかったけど、映画館で泣いた」といった感想があがりました。
ドラマ版は映画からキャストが継続しており、ドラマでしか見られない皇太視点のエピソードや、さほ子と皇太のその後の関係、さらにライクレのメンバーの物語などが描かれる予定です。第1話と第2話は映画の振り返りを中心に構成され、先日放送された第1話は皇太視点でのさほ子との出会いが描かれており、映画を観ていない人でも十分に楽しめる内容になっていました。
『君がトクベツ』は、MBSでは毎週火曜日深夜0時59分から、TBSでは毎週火曜日深夜1時28分から放送中です。
●『じゃあ、あんたが作ってみろよ』
別れから始まるふたりの成長と再生を描いたドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』は、第26回手塚治虫文化賞新生賞を受賞した経歴を持つ谷口菜津子先生のマンガが原作です。恋人優先だった「山岸鮎美」が自分らしさを考えるようになり、亭主関白な思考をする彼氏「海老原勝男」のプロポーズを断る場面から物語が始まります。
本作は、破局したことで海老原が慣れない料理に挑戦し、当たり前だと思っていた日常を見直すというテーマを描いた作品です。ファンからは「いまの私たちに響くテーマだからこそ観たい」「当たり前を見つめ直すから共感する人も多いと思う」といった期待の声があがっています。
海老原役を演じるのはさまざまなドラマや映画で主演を務めてきた竹内涼真さん、鮎美役を演じるのは日本アカデミー賞優秀助演女優賞をはじめ多数の受賞歴を持つ夏帆さんです。公開されたポスタービジュアルでは、本作のために髪をピンク色に染めた夏帆さんの姿が「激変」と話題になりました。
『じゃあ、あんたが作ってみろよ』は、10月7日(火)22時からTBS系列で放送されます。
(LUIS FIELD)