マグミクス | manga * anime * game

意外なキャストがハマった「妖艶」実写化キャラ 「プロの指導受けた」「アンバランスなのもいい」

人気マンガの実写化では、キャラの再現度が注目されるポイントのひとつです。とくに妖艶かつクセの強い美女役は、外見だけでなく所作や立ち居振る舞いからにじみ出る色気が求められます。なかには、意外なキャストが妖艶な魅力を余すことなく発揮し、話題を呼んだキャラもいました。

花魁姿も眼福

吉岡里帆さん(2019年1月、時事通信フォト)
吉岡里帆さん(2019年1月、時事通信フォト)

 人気マンガには魅力的なキャラクターが数多く登場しており、実写化される際はその再現度が注目されます。なかには、原作のイメージを覆す意外なキャストが、妖艶かつ一筋縄ではいかない美女役で色気あふれる演技を披露し、新鮮な魅力を放った例もありました。

●『無限の住人』乙橘槇絵(演:戸田恵梨香)

 沙村広明先生によるマンガが原作の映画『無限の住人』は、不死身の侍「万次(演:木村拓哉)」の壮絶な戦いを描いた物語で、2017年に公開されました。戸田恵梨香さんは、万次と敵対する剣客集団「逸刀流」の統主「天津影久(演:福士蒼汰)」に想いを寄せる、女流の剣士「乙橘槇絵」を演じています。

 天津に人生を捧げる槇絵は、一流の剣術で万次を追い詰める強く美しい刺客です。戸田さんは、本作で初挑戦となる本格アクションで槇絵を華麗に再現し、三節槍を駆使した独創的な立ち回りや、紫色の着物で披露した美スタイルでも観客を魅了しました。

 また、遊女としての優雅な所作を纏った、槇絵の花魁姿も印象的です。戸田さんは原作を参考に「いかに舞うか」を追求したそうで、槇絵の強さに潜む可憐さや儚さ、そして舞そのものの美しさを多面的に表現しています。

●『ホリック xxxHOLiC』女郎蜘蛛(演:吉岡里帆)

 2022年に公開された映画『ホリック xxxHOLiC』(原作:CLAMP)は、人の心の闇に潜む「アヤカシ」が視える能力に悩む高校生「四月一日(わたぬき)君尋(演:神木隆之介)」の成長を描いた物語です。本作で吉岡里帆さんは、アヤカシを操って人を追い詰め、いたぶることに快感を覚える悪女「女郎蜘蛛」を演じました。

 女郎蜘蛛は四月一日の弱点につけ込み、彼を堕落させていくキャラですが、残酷さのなかにもセクシーさがあり、自分の欲望に忠実で強い意志を持つ姿が魅力的だと、原作ファンから高い人気を集めています。

 女郎蜘蛛を再現するにあたり、吉岡さんは金髪のロングヘアと目力の強いアイメイクに加え、露出度の高いボンテージ衣装で、従来の透明感あるイメージを一新する妖艶な姿を披露しました。

 さらに、女郎蜘蛛の色気を再現するためにプロの指導を受けた吉岡さんは、キャラのイメージに合わせた色気が漂う所作や、しなやかな動きを追求したそうで、観た人からは「妖艶な喋り方と、もともとのかわいらしい顔立ちとのアンバランスさがすごく良かった」など、彼女の個性と相まった魅力を称賛する声があがっています。

●『銀魂2 掟は破るためにこそある』猿飛あやめ(演:夏菜)

 空知英秋先生による人気マンガを実写化した映画『銀魂』は、江戸時代末期を舞台に、万事屋を営む侍「坂田銀時(演:小栗旬)」と仲間たちの活躍を描いた作品で、2017年に公開され、大ヒットを記録しました。

 夏菜さんは2018年に公開された2作目『銀魂2 掟は破るためにこそある』で、銀時に恋するエリートくノ一「猿飛あやめ(さっちゃん)」を演じています。

 紫のロングヘアに赤い眼鏡という現実離れしたビジュアルや、赤いボンテージ衣装を身にまとったスタイル抜群な姿まで、夏菜さんはその持ち前の美貌で違和感なくさっちゃんを再現しました。

 夏菜さんは映画序盤の短い出番ながら、「立ち姿からして完全にさっちゃんだった」「話し方や声まで完璧だった」といった声があがるなど、原作の個性を引き立てる演技も高く評価されています。

 キャスト発表時は「イメージと違うかも?」と心配する声も見られましたが、原作に忠実に演じるためキャラについて「たくさん研究した」と語る夏菜さんは、色気と狂気を兼ね備えたさっちゃんを見事に体現し、多くのファンの支持を集めました。

(LUIS FIELD)

【画像】え、しゃがんでても「スタイルよすぎ」 コチラが夏菜さんが再現したクセつよ「セクシー系」キャラです

画像ギャラリー