『ばけばけ』史実通りなら結婚後もトキたちについてくる「司之介たち」 現状のダメダメっぷりに厳しい意見も多い?
連続テレビ小説『ばけばけ』では、松野家の借金を作った張本人にである司之介が、トキが女中として高給を貰えることを知ると、仕事をやめようとしていました。それに対し、厳しい意見が出ています。
モデルに比べれば司之介は「働いてる方」だが

マグミクスが配信した「え、牛乳配達辞めようとしてた? 『ばけばけ』司之介がまたもネットで叩かれる モデルの人物は「良い人過ぎて」もっとダメだった」という記事に、多くの反応が寄せられています。主人公「松野トキ(演:高石あかり)」の養父「司之介(演:岡部たかし)」の労働意欲の低さに対して、視聴者から厳しい声が出ていました。
元記事では、第7週の35話で司之介が「レフカダ・ヘブン(演:トミー・バストウ)」の女中としてのトキの高給(月20円)を知り、牛乳配達の仕事を辞めようとしていたことについて触れています。司之介本人は否定していたものの、松野家の人々はその真意を疑っていました。
元記事ではさらに、司之介のモデルである小泉セツさんの養父・稲垣金十郎さんについて、「あまりに善良であり、すぐにも狡猾で薄情な手合の詐欺にかかった」「粗暴な世間の苦杯を喫した後、生活のために奮闘することが困難であった」といった情報を、資料から紹介しています。金十郎さんは、セツさんが11歳から働き始めた後も、自身は何の仕事もしていませんでした。
読者からは、司之介だけでなく、いつまでも武士らしく振舞うことにこだわる養祖父「勘右衛門(演:小日向文世)」も含む、松野家の男性陣に批判的なコメントが多く出ています。
「松野家の男は労働意欲が極端に低すぎる。おじいさんは孫が体に鞭打って働いて家族の生活を支えているのに、内職も家の仕事も何もしないで……」と指摘する声や、「元はと言えば、巨額の借金は司之介の『ウサギ商売』の失敗だから、本来なら牛乳配達だけでなく、もうひとつ仕事をしなくてはいけないくらい」といった意見が寄せられています。
特に、牛乳配達員としての司之介の働きぶりについては、「遅刻ばかり」「ヘブンに牛乳代をふっかけた」など、その責任感のなさや小狡さを指摘する声が目立ちました。
また、主人公トキの苦労に同情し、家族のために頑張る姿に感動する声です。
「朝ドラでは久々にちゃんと同情されてる主人公かも。両親&爺が偉そうなこと言うたびに『お前が働けよ』と思ってしまう」という感想や、「ほんとにおトキちゃんばっかりに働かせて、ラストサムライじいさんと牛乳パパにはムカつく」「松野家が娘から搾取ばかりしてるように見える。トキの事を金づるにしてるようにしか」などなど、かなり厳しい意見もありました。
一方で、元武士の置かれた状況を歴史的背景から分析し、「上級武士にとって『銭は汚いもの』でした。上級武士は自分で直接お金を使わず、もし自分で買い物をしなければならない時は知った人に見られないように、ほおかむり等で顔を隠したほどだそうです」と時代背景を指摘する声や、「江戸時代は宵越しの銭は持たねえって言われてそれでも暮らせるから、お金が無くなったら働けばいいと思ってる人が多かったのでは」という見方をする人もいます。
「突然武士じゃなくなった当人らも、どうしていいかわからない時代だったんだろう」「モデルの金十郎さんが働いてなかったんなら、まだマシでは」と理解を示す意見もありました。
セツさんとラフカディオ・ハーンさんの史実に照らし合わせると、松野家(モデル・稲垣家)の人びとは今後トキがヘブンと結婚して熊本、神戸、東京と住処を変えても、一緒についてくるはずです。今後もずっと登場するなかで、男性陣への印象が変わるタイミングは来るのでしょうか。
※高石あかりさんの「高」は正式には「はしごだか」
参考書籍:『八雲の妻 小泉セツの生涯』(潮出版社)
(マグミクス編集部)
