本編を忘れるほど怖い!アニメのエンディング3選 苦情殺到の曲も?
オープニングと違ってエンディングは「チルタイム」的な役割を果たすことも多いのですが油断していると、とんでもないエンディングに出会うこともあります。この記事ではそんな本編の内容が吹っ飛ぶほど怖い“激怖エンディング”をピックアップして解説します。
アニメの印象を決定づける…それが「エンディング」だ!

アニメのエンディング曲はオープニングと比べて、どこか心が落ち着くような曲が多いですよね。そうしたエンディング曲はアニメ視聴後、なんともしみじみとした気持ちにさせてくれます。ただし、世の中には真逆のエンディングもあります。後味悪すぎて、心がざわめいて仕方ない……この記事ではそんな“怖すぎたエンディング曲”を厳選して紹介いたします。
●子供心を恐怖に突き落とす…『ガンバの冒険』
まずは『ガンバの冒険』のエンディング。ネズミのガンバと個性豊かな仲間たちによるワクワクドキドキの冒険アドベンチャー! であるはずの本作ですが、エンディングが怖すぎるアニメとしても有名です。気になる曲名は「冒険者たちのバラード」。適宜、引用しつつ、ご紹介します。まずは出だしから。
さかまくなみと ひらめくそらが ガンバとなかまを うちのめす
信じられないほど幸先の悪い歌詞から始まるこちらのバラード。その後も「ぼうけんをうちきろう」といったネガティブな詞が続き……「かもめはうたう あくまのうたを」と不吉極まりない歌詞のところで歌唱のテンションは最高潮! 何より背景のノロイたちが怖すぎる! 極め付けはラストの歌詞なのですが…。
けれど ゆうひは おまえとなかまの ドクロを うつす
夜の用水路に突き飛ばされたような恐怖を感じたことを記憶しております。主人公たちの「死」を暗示して毎回終わるアニメ、それが『ガンバの冒険』です。見た目のかわいらしさとは裏腹になかなかハードな展開が待ち受けているのが本作の魅力。最終回のノロイのトラウマ……忘れられません。
●原作者は絶賛したけれど…アニメ『惡の華』エンディング
続いては2013年に放送されたアニメ『惡の華』(原作:押見修造)のエンディング。こちらは「話題」どころか「波紋」を呼んだ曲です。気になる楽曲はASA-CHANG&巡礼による「花 -a last flower-」。既存の「花」という楽曲を本作のエンディング用にアレンジしたものなのですが……とにかく不穏です。不気味です。脳が軋むようです。『惡の華』のストーリーもまた暗闇を覗くような内容のため、本編を見た後はひと息つきたいところなのですが、畳み掛けるようにこのエンディングが始まります。加工された音声により繰り返される「ハナガ サイタヨ」はまるで呪詛のよう。ところが、しばらく聴いていると妙な陶酔が訪れ、また聴きたくなるエンディングなのです。原作者の押見修造先生も「この曲には、沢山の絶望と諦めと否定と、その先の希望とが詰まっていると思います。」と絶賛コメントを寄せております。
●国民的アニメがまさかの恐怖エンディングに『ちびまる子ちゃん』
最後はちょっと特殊なケースです。なんとあの国民的アニメ『ちびまる子ちゃん』のエンディングテーマが「怖すぎる」として世間を騒然とさせたことがあったのです。2002年7月7日に放送された『ちびまる子ちゃん』の「まる子、フォークコンサートへ行く」という特別回でことは起こりました。この回に原作者のさくらももこ先生が大ファンだというシンガーソングライターの山崎ハコさんが本人役でアフレコ出演。その時、一度きりのエンディングとして彼女の楽曲が使用されることになったのですが……その曲の歌詞をまずご紹介しましょう。
コンコン コンコン 釘をさす コンコン コンコン 釘をさす
たたみが 下から 笑ってる
コンコン コンコン 釘をさす わらの人形 釘をさす
タイトルはズバリ「呪い」。何が起きてるのかすらわからないお茶の間は騒然。あまりの衝撃に視聴者からは苦情が殺到した、なんて話もあります。まさに伝説の怖すぎエンディングでした。
最近は「ゆっくりと落ち着く時間」という意味の「チルタイム」という言葉が一般化してきました。エンディングはまさにアニメの世界にまったりと浸れる「チルタイム」にうってつけです。それを逆手にとったかのような強烈なエンディング曲もまた、アニメ自体を忘れられないものにしてくれます。なおネットでは上記以外にも『進撃の巨人』2期ED、『四畳半神話体系』ED、なかには「まんが日本昔ばなしのエンディングの全裸の子供が不気味だった」なんて声もありました。皆さんも「怖かったエンディング曲」、ありますか?
(片野)