『東京卍リベンジャーズ』魂を揺さぶる名セリフ3選 シンプルな言葉に強い想い
TVアニメ、実写映画も好調な『東京卍リベンジャーズ』。『東リべ』の愛称で呼ばれる同作は、ヤンキーマンガでありつつも、タイムリープというSF要素が入る意外さ、ミステリー要素を含んだストーリーが好評です。登場キャラクターたちの、シンプルながら心に刺さるセリフをご紹介します。
シンプルながらも刺さる『東リベ』キャラたちのセリフ
人気急上昇中のマンガ『東京卍リベンジャーズ』(著:和久井健)。2021年4月よりTVアニメが放送開始。7月9日には実写映画が公開され、8月2日時点で観客動員数200万人、興行収入27億円を超えるヒット作となりました。『東リべ』の愛称で呼ばれる同作は、ヤンキーマンガでありつつも、タイムリープというSF要素が入る意外さ、ミステリー要素を含んだストーリーが好評です。
主人公は、くじけない強さをもつタケミチこと花垣武道(はながき・たけみち)。タケミチの彼女であるヒロイン・ヒナこと橘日向(たちばな・ひなた)は、かわいいだけではない、気丈な女の子です。また、“最強”でありながらつかみ所のない美少年・マイキーこと佐野万次郎(さの・まんじろう)など、多彩なキャラたちが物語を彩ります。キャラクターたちの印象深い名セリフを、アニメ化済みのエピソードからご紹介します。
●ドラケン「人を想う”心”は持て」
これは、ドラケンこと龍宮寺堅(りゅうぐうじ・けん)が、東京卍會(とうきょうまんじかい)のリーダー・マイキーを諭した時の言葉です。
ドラケンとマイキーの幼なじみで東京卍會の幹部・パーちんこと林田春樹(はやしだ・はるき)の親友とその彼女が、暴走族・愛美愛主(メビウス)によって襲われました。友人の彼女は5日経っても意識が戻らない重傷です。
ドラケンは被害者が入院する病院にマイキーを連れていきました。被害者の父親はふたりに激怒します。父親と母親にドラケンは頭を下げました。
マイキーはドラケンの責任ではないから、謝る必要はないと言います。しかし、ドラケンはマイキーの頭を押さえつけて謝らせました。
「申し訳ありませんでした 全部オレらの責任です」
ドラケンの謝罪を聞いても、父親は怒りが収まりません。さらに泣きながら、「どうして自分の娘がこんな目に遭わされたのか」と言い捨てて、去って行きます。
残されたドラケンはマイキーに言います。
「これから愛美愛主とモメる ”不良(オレら)の世界”は不良の中だけで片付ける 東卍(ウチ)のメンバーはみんな家族もいるし大事な人もいる 一般人に被害出しちゃダメだ 周りの奴 泣かしちゃダメだ 下げる頭 持ってなくてもいい 人を想う”心”は持て」
ドラケンの言葉で、マイキーは一般の人に被害を出せば傷つく人がいる、と理解します。
「ゴメンケンチン オレ ケンチンが隣にいてくれてよかった」
マイキーは感情が薄く、あまり他人について配慮しない性格でした。しかしドラケンの言葉で、リーダーとして他人の気持ちを考えるようになります。
ドラケンには両親や家族がいません。それなりに、家族のいる相手を思いやっています。マイキーはそんなドラケンに「優しい」と言いました。マイキーにとってドラケンが、かけがえのない存在だと分かる言葉です。
●ヒナ「人の為に思いっきり悔しがれるタケミチ君だよ」
タケミチはドラケンが殺される未来を防ぐために奔走しますが、過去に負けたトラウマの相手・キヨマサに脅されておびえてしまいます。そしてガムテープで縛られ、ドラケンを殺しにいくキヨマサを見送る羽目に。
そんなタケミチをヒナが見つけ、助けます。タケミチはなにもできない自分に嫌気がさし、ヒナに「ほっといてくれ」と叫びました。
ドラケンやマイキーならキヨマサにおびえず事態を解決できたが自分はだめだった、と嘆くタケミチに、ヒナはキスします。
タケミチはヒナにとって「特別」だから、といい、次のように続けました。
「人の為に思いっきり泣けて 人の為に思いっきり悔しがれるタケミチ君だよ こんなかっこいいヤツ他にいないよ」
タケミチはヒナの言葉に、泣きながら立ち直ります。キヨマサと戦うために、拳を握るのでした。
●マイキー「よかったっ ケンチン 心配かけさせやがって」
8月3日の抗争でキヨマサに刺され、ドラケンは病院に運ばれます。心肺停止状態となったドラケンは手術室へ……。
見守るタケミチやヒナ、そして駆けつけた仲間たちは不安にさいなまれます。バイクを飛ばして駆けつけたマイキーは「病院なんだから静かにしろ」と周りをいさめます。
「ケンチンはさ 昔っから言ったことは絶ッ対ェ守る奴なんだ こんなトコでくたばんねぇよ そんな不義理絶ッ対ェしねぇ アイツオレと天下獲るって約束したからな」
マイキーは、「だからケンチンを信じろ」と諭しました。タケミチでさえ、自分たちが慌てても仕方がない、と自分を取り戻します。
手術は無事成功し、喜ぶタケミチたち。マイキーはひとり、「……よかったっ ケンチン」と壁によりかかって涙を流しているのを、タケミチだけが目撃します。そしてマイキーは、「心配かけさせやがって」と口にします。
誰よりもドラケンを心配していたマイキーでしたが、周りを気遣って、気丈にふるまっていたのです。マイキーとドラケンの絆に、多くのファンが「感動した」という声をあげました。
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『東京卍リベンジャーズ』の人気には、登場キャラクターたちの魅力が欠かせません。それぞれが自分の意思を持ち、信念に従って生きています。キャラクターたちの名言には、読者の心に響く熱さが込められているのです。
(マグミクス編集部)