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ジャンプの「ロン毛キャラ」は誰が好き? 武器にもなる髪の毛 妖怪もヘアケアには気を遣う

現実だと、長髪の男性は特定の職に就けなかったり、女性から変なイメージを持たれたり、そのときの身なりによっては職質される……なんてこともありますが、2次元の世界にはイケてるロン毛キャラがたくさんいます。今回は男らしいキャラが多いジャンプマンガのなかで、フェミニンな魅力も持つ印象的なロン毛キャラを振り返ります。

「世紀末」のロン毛の意味は…?

(画像:写真AC)
(画像:写真AC)

 現実だと男性がロン毛にするのは少し抵抗がある……という方もいると思いますが、アニメ、マンガの2次元の男性ロン毛キャラを思い浮かべると、結構好きなキャラが多いのではないでしょうか?今回は「週刊少年ジャンプ」で人気を博した、髪の毛がきれいなロン毛男キャラを振り返ります。

●『銀魂』桂小太郎

 まずは、『銀魂』に登場するサラサラの黒髪ロングで端正な顔の「狂乱の貴公子」にして、底抜けのバカ・桂小太郎。彼は「紅桜篇」の冒頭で、高杉の手下・岡田似蔵に斬られ、髪を切り取られています。その後、銀時と戦った似蔵はその髪の束を見せ「桂ってのは女かい?」と言いながら匂いをかぎ、その髪質を褒めていました。

 実際、桂の髪はいつでもサラサラで、アニメだと特に際立ちます。バカでテロリストではありながらも、手入れには気を遣っていたのでしょうか。

●『地獄先生ぬ~べ~』玉藻京介

 ロングヘアの美男子キャラの代表格ともいえるのが、『地獄先生ぬ~べ~』に登場した妖狐・玉藻京介です。彼の本来の素顔は思いっきり狐なので、きれいなロングヘアは人知れず事故死していた登山者・南雲明彦に擬態したのものですが、あそこまで色気あるサラサラヘアになっていたのは妖狐の力かもしれません。

 ちなみに玉藻はアニメだと紫、マンガ表紙とOVAでは金髪と、ふたつのバージョンが見られます。金髪の時は結んだ後ろ髪が、まさに妖狐の尻尾のようになっていました。

●『トリコ』サニー

 いろんな色の髪が混在した「虹髪」で、髪そのものを使って戦う最強のロン毛キャラが、『トリコ』の美食四天王のひとり、サニーです。髪から超極細の触覚の糸を出し、それを利用してリーガルマンモスを持ち上げたり、ネットのように編んで敵の攻撃を跳ね返したりすることもできます。ストーリーが進むにつれて、彼の髪の能力はどんどんレベルアップし、汎用性を増していきました。ちなみにサニーは自分が髪を含め「美しい」ことを誇っており、美容には一切の妥協がありません。

 また、髪の色ごとに温点や冷点など持っている感覚が異なり、いちばん多い白髪部分は痛点をつかさどっていて、1本切られるごとに歯を麻酔なしで抜かれるほどの痛みを味わうとのこと。そんな髪でずっと戦い続けるサニーの精神力も美しいですし、頭が下がります。

●『幽☆遊☆白書』鴉(からす)と蔵馬

 マンガの髪に関するセリフで一番有名なのは、『幽☆遊☆白書』で敵の鴉が蔵馬に言った「トリートメントはしているか?」という言葉ではないでしょうか。鴉が後ろから蔵馬の首元に手を当てて髪に触るという、妖しい色気あふれるコマとともに、読者をざわつかせました。

 ちょっと触っただけで「少々髪がいたんでいる」とわかっていたので、鴉も髪にはかなり気を遣っていたのでしょう。蔵馬も鴉も人気投票では上位で、いまだにロン毛美形キャラの代表格です。ちなみに蔵馬は妖狐の姿になると銀髪のサラサラヘア、鴉はマスクを外してパワーアップするとウェーブがかった金髪になるのも印象的でした。

 話は変わりますが、「ロン毛率の高い作品(時代劇系は除く)は何だろう」と考えてみると、『北斗の拳』が真っ先に思い浮かびました。トキ、レイ、シン、シュウ、アミバ、ユダ、ヒョウ、バラン、シャチ、デビルリバース……とにかくロン毛が多いです。なぜか? と考えてみましたが、「核戦争後の荒廃した世紀末」の世界では、髪をきれいに短く切っている人の方が少ないのは当然といえば当然でしょう。ただ、北斗はトキがロン毛で有名なものの、ケンシロウ、ラオウ、ジャギは短髪です。それに対して、南斗のロン毛の多さが気になります……。

(マグミクス編集部)