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主人公がずーーーっと「最強」なのが気持ちいいマンガ4選 もはやギャグレベルの瞬殺…

「最強」。それは厳しい試練を乗り越え、ライバルたちとの競争に勝った先でやっと手に入れられる称号です。……が、なかにはそれを最初から持っているキャラも存在します。圧倒的な強さとカリスマ性を持つ彼らを中心に展開するストーリーは、読み応えとスッキリ感満載です!

「虎は……なにゆえ強いと思う? もともと強いからよ」

鬼塚英吉が伝説の教師へ駆け上がる『GTO』第1巻(講談社)
鬼塚英吉が伝説の教師へ駆け上がる『GTO』第1巻(講談社)

 挫折や敗北を乗り越え、修行などで自分を磨き、ギリギリの戦いに勝つ。そんな主人公の成長を見守るのもマンガの魅力のひとつですが……今回紹介するのは基本的に「ずーーーっと最強」な主人公が登場するマンガ。その圧倒的な力と豪快な展開に、読んでいてスッキリできて最高です。

●『花の慶次』最強のいくさ人・前田慶次

 まずは『花の慶次 -雲のかなたに-』(集英社)の主人公・前田慶次です。自由奔放な性格で、立身出世には目もくれず、ひとりのいくさ人として生きることにこだわる姿は周りから「傾奇者」(かぶきもの)と呼ばれています。

 そんな慶次の魅力は、なんといっても圧倒的な強さです。身長2メートルほどの恵まれた体で、槍を一振りしただけで周りにいる敵たちの胴体を真っ二つにするほどのパワーを持ちます。普段口に咥えているキセルは金でできた特製で、一般人では重くて持つことも難しいほどです。

 そんな慶次が輝くのは、もちろん合戦のシーン。負け戦でこそ楽しむ慶次が、戦況を瞬く間にひっくり返していく姿は迫力満点。かなりの興奮を味わわせてくれます。「一騎当千」という言葉が、これほど似合うキャラはなかなかいないでしょう。

 そんな慶次の名言のひとつに「虎はなにゆえ強いと思う? もともと強いからよ」という言葉があります。まさに最初から強く、それが当たり前である生き方をしてきた慶次にピッタリなセリフです。

●『GTO』最強の教師・鬼塚英吉

「週刊少年マガジン」で連載されていた『GTO』(著:藤沢とおる)の主人公・鬼塚英吉は、前作『湘南純愛組!』から元暴走族で最強の不良として名を轟かせていました。『GTO』の物語は、その鬼塚が吉祥学苑の新米教師として赴任するところからスタートするのですが、この担当したクラスの生徒たちがひとクセもふたクセもある生徒たちばかり。大人や教師に対して強い敵意を持つ者、IQ200を超える天才少女など、常識を超えた「問題児」たちによって、鬼塚は息をつく間もなく罠にはめられたり事件に巻き込まれたりしていきます。

 しかし、鬼塚はそんな状況を持ち前のケンカの強さと強靱なメンタルでどんどんぶち破っていきます。その手法は、生徒の家の壁をハンマーで壊したり、生徒をバイクに乗せたまま2人で橋から落ちたりとかなり破天荒。しかし、この常識外れの強引なやり方が、頑なに閉ざされた問題児たちの心の壁を一気に突破してしていく展開は、読んでいてとてもスッキリ感があります。物理的な強さとしても、やくざをひとりで壊滅させる、拳銃で撃たれても生存、腕相撲で100人抜きを達成するなど規格外です。

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