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マンガの愛すべき「おバカキャラ」6選 意外な活躍も、カワイイのも魅力?

時にはトラブルも起こすけれど、なんだかんだでムードメーカーになってくれるし、意外な実力を発揮したりもするマンガの「愛すべきおバカ」キャラたち。今回はそのなかでも特に「バカカワイイ」6人を紹介します。

実は「有能」なのに「おバカ」なのも魅力?

底抜けの「おバカ」ながらも農業の知識だけは豊富な常盤恵次が表紙に描かれた『銀の匙』4巻(小学館)
底抜けの「おバカ」ながらも農業の知識だけは豊富な常盤恵次が表紙に描かれた『銀の匙』4巻(小学館)

 マンガ作品のなかに登場する「おバカキャラ」は、物語を盛り上げる一方で事態をひっかき回すことも多々あります。後先考えずに行動したり、欲望に負けたり……。しかし、彼らには憎めないかわいさや魅力があるのも事実です。

●『ゴールデンカムイ』白石由竹

 明治の北海道を舞台に隠されたアイヌの金塊を巡る戦いが描かれた『ゴールデンカムイ』は、シリアスとコメディのバランスが独特なマンガです。そんななかでも、特に読者の笑いを誘いがちなのが、「脱獄王」白石由竹。自在に関節を外せるだけでなく、体の各所にカミソリや釘を隠すこともでき、機転も利きます。そんな能力を活かして、全国津々浦々の監獄からの脱出に成功しているという、ある意味「超人」なのですが……。

 そんな白石が「脱獄王」になった理由は、贋作師・熊岸長庵が描いた「シスター宮沢の似顔絵」を見ているうちに、彼女が好きになってどうしても会いたくなってしまったからでした。一途な男・白石は全国の監獄に入っては脱獄し、シスターを探すのですが、その恋はまさかの形で終わりを告げます。『ゴールデンカムイ』のなかでも、特にアホらしい「名エピソード」です。

 その他、ギャンブルや占いで安易に金を稼ごうとしたり、すぐに女性を口説こうとしたり、しょっちゅう動物に頭を噛まれたりと、「おバカ」ぶりは相変わらずですが、いざという時は頼りになる義理堅い男。戦闘スキルは低くても、なんだかんだで生き残っている人気キャラです。

●『GS美神 極楽大作戦!!』横島忠夫

 人気マンガ『GS美神』で凄腕のゴーストスイーパー・美神令子の色香に惑わされ、時給250円でこき使われていた高校生・横島忠夫。怖がりな彼の行動原理は、一にも二にも「煩悩」で、化け物との戦いで危険にさらされると「死ぬ前に〇〇したかったー!!」と恥ずかしげもなく叫ぶ男でした。

 最初は何の能力もない丁稚働きのコメディ担当でしたが、ある時から横島の人並外れたその「煩悩」が武器になることがわかり、だんだんと頼れる男(「おバカ」なのは変わりませんが)になっていきます。遊びや商売の才能も持っており、また普通の女性には相手にされないけれど「人外」系女子にはやたらモテるなど、設定モリモリのキャラでした。

●『ジョジョの奇妙な冒険 第4部』虹村億泰

 スタンド使い同士の「頭脳戦」が魅力の『ジョジョの奇妙な冒険』。そんななかで第4部の仗助の親友・虹村億泰は、スタンドは強力なのに「おバカ」なキャラとして、異彩を放っていました。最初は仗助の敵として登場するも、空間を削り取る「ザ・ハンド」の能力で逆に墓穴を掘って敗北します。兄・形兆の仇である「レッド・ホット・チリ・ペッパー」戦でも勝ち切れず、その後も吉良吉影の親父を逃がすなどの凡ミスもありました。

 しかし、感情がわかりやすいお人よしな性格でもあり、リアクション、コメディ担当として物語を盛り上げています。特に、億泰が「食レポ」をする一連のエピソードは必見です。

 そして、最終決戦では仗助を散々苦しめた「キラークイーン」と「ストレイ・キャット」の合わせ技を、「ザ・ハンド」で軽々と片付ける大活躍を見せました。

【画像】なんだか憎めない、「バカカワイイ」人気キャラたち

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