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マンガに登場する超「金持ち」キャラたち!物語に欠かせない彼らの大事な役割とは?

壮大な世界観やド派手な演出など、読者にさまざまな「夢」を見せてくれるマンガ。登場するキャラクターもいろいろな個性を持っていますが、よく登場するのが「超」がつくほどの「金持ち」キャラです。今回は、彼らが物語を展開させる上でいかに重要な役割を果たしているのか、考察します。

どんな設定も可能にする圧倒的な「お金」の力

カイジの後ろで不気味に笑う兵藤和尊が描かれた『賭博破戒録 カイジ』第12巻(著:福本伸行/講談社)
カイジの後ろで不気味に笑う兵藤和尊が描かれた『賭博破戒録 カイジ』第12巻(著:福本伸行/講談社)

 壮大な世界観で展開していくストーリーやド派手な演出など、読者にさまざまな「夢」を見せてくれるマンガ作品。しかし、その物語を成り立たせるためには「夢」や「想い」だけでは足りないところがあります。それが「お金」です。主人公の前に立ちはだかる難解な状況を作るためには、たとえマンガのなかだろうと、豊富な資金力とそれを惜しみなく提供してくれる「金持ち」が必要なのです。今回は、そんなマンガのストーリーで重要な役割を担う超「金持ち」キャラを紹介します。

●『賭博黙示録カイジ』兵藤和尊

 まずは『賭博黙示録カイジ』をはじめ、「カイジ」シリーズに登場する兵藤和尊です。「帝愛グループ」という莫大な資金力を有する巨大企業のトップであり、カイジにとっての宿敵となります。物語は、カイジがこの「帝愛グループ」からの借金を返すために命を懸けたギャンブルに挑むことから始まりますが、その元凶がこの兵藤会長です。人が地に落ちてゆく姿を見ることに喜びを感じるえげつない性格をしており、その欲を満たすために部下たちを使って、カイジら債務者を「死」のギャンブルへ招待します。

 その内容は、豪華客船で大掛かりなカードゲームをしたり、ビルの間の鉄骨を通して人を渡らせたりと、とにかくお金と人手が掛かるものばかり。さらには敗れた者たちを地下強制労働施設に送ったり、やり過ぎな罰ゲーム(最悪の場合は死)を与えたりするなど、法律や倫理さえも無視しています。「ざわざわ」という擬音が現すスリリングなギャンブルの世界観は、この酔狂な「金持ち」がいるからこそ担保されているといえるでしょう。

●『グラップラー刃牙』徳川光成

 続いては「刃牙」シリーズに登場する徳川光成です。徳川財閥十三代目の当主であり、バキが強敵と戦う地下闘技場の支配人でもあります。その権力は、政治家や警察組織に対しても絶対的な影響力を持つフィクサー的な存在です。

 強者同士の戦いを見ることに強い執念を持ち、良い戦いが期待できそうな人物であれば、表舞台の実力者だろうが裏世界のはみ出し者であろうが、手段は選ばずに戦いの場を提供します。ときには、自分の手のかかった科学者たちを使って伝説の剣豪・宮本武蔵をクローン人間として復活させるという離れ業も。戦う相手のインフレ化が止まらない「刃牙」シリーズにおいて、彼が持つ莫大な資金力、権力、人脈、倫理やモラルを超えた発想は必要不可欠です。

【画像】「金持ち」キャラの活躍が詰まった人気作品(4枚)

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