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『キングダム』の名脇役・壁が回避した死の運命 変化した立ち位置とは? 結婚はいつ?

オリジナルキャラとなり、ついに主役級の活躍をした壁。キタリとの結婚の可能性もある?

●史実から解放された男の活躍

 その後、王翦(おうせん)将軍を総大将とする秦軍による、趙国・ギョウ攻略戦に参戦した壁。彼はこの戦争の「リョウ陽攻防戦」で、山の民で構成された楊端和(ようたんわ)軍に援軍として加わり、犬戎族(けんじゅうぞく)と戦いました。

 戦いのなかで、敵の策によって管理していた兵糧を失った壁。これは食料に乏しい秦軍にとって、大打撃となる失態でした。激しく落ち込む壁でしたが、大将・楊端和の檄で奮起し、最終的には犬戎族の王・ロゾに止めを刺すという大金星を挙げ、汚名を返上します。

 ミスから味方を窮地に陥らせるも、敵のボスを倒して評価を覆した壁の活躍は、間違いなく主役級でした。脇役・壁が、これほどの活躍をして、しかも生き残るとは誰が予想していたでしょうか。これが史実ブロックを突破した男の底力なのかもしれません。

●気になるキタリとの今後の関係

 壁は、「リョウ陽攻防戦」で、山の民のメラ族と共闘しています。戦いの序盤、メラ族の族長・カタリの妹・キタリは、失態を犯した壁を蔑んでいました。しかし、壁は窮地に陥った彼女を命懸けで助け、兄を喪って落ち込む彼女を熱く励まし、新たな族長として立ち上がらせます。壁の助けで戦意を取り戻したキタリは、戦いの終盤では「ロゾを倒せ」と檄を飛ばして壁を送り出しています。

 この戦いで、壁とキタリの距離感は確実に縮まりました。友情を描きたいならキタリは男でもよかったはずなので、壁がキタリと結婚する可能性も十分にあります。メラ族の族長になった壁が、秦人と山の民との架け橋になっていく。そんな未来を想像すると、今後への期待が膨らみます。

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