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『キングダム』の名脇役・壁が回避した死の運命 変化した立ち位置とは? 結婚はいつ?

発行部数が8700万部を突破した大人気マンガ『キングダム』。猛々しい猛将や、知略めぐらす知将が活躍する同作には、その脇を固める魅力的なキャラクターも数多く登場します。今回は、そのなかでも最古参の壁を深掘りしていきます。

作者も予想外? 初登場から決まっていた運命に抗った壁将軍の「生命力」

壁とキタリが表紙を飾った『キングダム』第51巻(集英社)
壁とキタリが表紙を飾った『キングダム』第51巻(集英社)

 大人気歴史マンガ『キングダム』には、多くの魅力的なキャラクターが登場しています。そのなかで、脇役と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、最序盤で信の仲間になった壁(へき)ではないでしょうか。今回は、将軍にまで出世した壁のこれまでの歩みを振り返ります。

※この記事では、まだアニメ化されていないシーンの記載があります。原作マンガを未読の方はご注意ください。キャラや固有名詞の常用外漢字の部分はカタカナ表記にさせていただきます。

●壁の人となり

 名門出身の壁は、誠実で実直な性格で、義にも熱い性格です。そんな壁は、初期の信からは、「壁のあんちゃん」と呼ばれて親しまれていました。彼の戦い方も性格通り基本に忠実で、将軍の言うことを忠実に実行するタイプです。また、戦いで学んだことを応用する頭の良さも持っています。

●初登場から決まっていた運命

 王弟・成キョウの反乱で、王宮から脱出した秦王・政と出会った信は、河了貂(かりょうてん)とともに、隠れ家に身を潜めていました。そこに合流し、政の影武者として死んだ、信の親友・漂の最後を伝えたのが、昌文君(しょうぶんくん)の部下として同行していた壁だったのです。信や山の民たちと協力し、王宮奪還に貢献した壁は、昌文君が文官の道に進むことから、自身は武官の頂点である大将軍を目指すことを決意します。

 その後の壁は、幾つもの戦争に参加して、実際に将軍にまで成り上がります。しかし、壁の脇役とは思えない大出世は、あるエピソードのために準備されたものでした。

●歴史書の別解釈で死の運命を回避

 丞相・呂不韋(りょふい)の支援を受けた蒲カク(ほかく)が成キョウを罠に嵌めて、成キョウの名前を使い、屯留(とんりゅう)で反乱を起こした「王弟謀反編」。この謀反を治めるために出陣した三万の鎮圧軍の総大将が、将軍になった壁でした。

 作者の原先生はこのエピソードで壁が死ぬ予定だったことを、第35巻のあとがきで述べています。『キングダム』の元になっている歴史書『史記』内に「将軍壁死」という記述があり、原先生はこれを「壁将軍が死んだ」と解釈していました。そのため、壁は第2巻から名前つきで登場し、第35巻で将軍になったのです。しかし、連載中に「壁死」が「城壁内で戦死」という意味にも取れることが分かり、壁は将軍になった上で死を回避しました。

 初登場から30巻以上に渡って準備されていた死の運命を回避し、史実上の人物から、『キングダム』のオリジナルキャラになった壁将軍。歴史書の別解釈という、他に類を見ない形で史実の壁を突破した壁に、原先生は「壁の生命力、恐るべし」と述べています。

【画像】壁が活躍する単行本(5枚)

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