『特攻野郎Aチーム』の濡れ衣は晴れた? 驚くべき結末と「本当の最終回」
本当の最終回は…
銃殺刑が執行されたAチーム……。しかし物語はそこで終わりではありません。逮捕を免れていたモンキーと、ハイジャック事件から助っ人参戦していたフランキーが、なんと裏で救出作戦を実行していたのです!
まずは「地獄島」こと監獄島に神父を装い潜入するモンキー。そしてすぐにバレることを見越し、フランキーが「本物の神父」として続けざまに潜入します。
フランキーは特殊効果マンです。神父として接触したAチームに仮死効果のある薬と血ノリを渡し、刑の執行に用いる銃弾を空砲と入れ替えたわけです。そして作戦は大成功! 刑は執行されたものの、Aチームの面々は死んでおらず、死体袋に入って地獄島を脱出。モンキー、フランキー、そしてストックウェルと再会を果たしました。
こうしてAチームは元の生活へ……とは行かず、以降はストックウェルにかくまってもらいながら、秘密工作エージェントとしてストックウェルが持ち込むさまざまな「任務」をこなすことになります。いつか恩赦を実現し、本当の意味で自由になれるその日まで……!
なお日本で『地獄島からの大脱出』が放送されたのは懐かしの『日曜洋画劇場』の枠。本来はシーズン5の第1~3話として放送されていたものですが、長時間エピソードということもあり、若干の編集を経て2時間枠で放送されたのです。
それでは本当の最終回……つまりシーズン5の第13話(通算第98話/日本版では第85話)はどのようなお話だったのでしょうか?
サブタイトルは「メニューは暗殺アラカルト」。ストックウェルのもとで任務を続けていたAチームがようやく休暇を勝ち取り、軟禁されていた隠れ家から出かけるエピソードです。
『地獄島からの大脱出』のラストでようやく正式に退院したモンキーは、シーズン5ではさまざまな職業に就くことになります。最終回でお世話になるのは、とある小さなレストラン。そこへフェイスマンとフランキーが遊びに行くことになるのですが……。
……そんな感じで、日常回に近い小規模なエピソードでシリーズは幕を閉じたのでした。
(気賀沢昌志)