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クソゲーと名高い『いっき』を平成生まれが初体験! 満喫した「脱力感」「声出そう」

元祖クソゲーとして知られる『いっき』が2023年で生誕38周年を迎えます。令和の今なおシリーズ展開を見せる「いっき」シリーズ。その魅力を確かめるべく、平成生まれの筆者がアーケード版を実際にプレイ。令和の今なお通用するシンプルな面白さを実感しました。

平成生まれライターが『いっき』本来の魅力を体験

1985年に誕生した『いっき』。代官の蛮行に腹を立てた「権べ」と「田吾」を操り、計8ステージを舞台に一揆をもくろむ。1985年11月28日にはファミコン版が発売された。 (C)SUNSOFT Arcade Archives Series Produced by HAMSTER Co.
1985年に誕生した『いっき』。代官の蛮行に腹を立てた「権べ」と「田吾」を操り、計8ステージを舞台に一揆をもくろむ。1985年11月28日にはファミコン版が発売された。 (C)SUNSOFT Arcade Archives Series Produced by HAMSTER Co.

 サン電子によって開発され、2023年2月15日(水)の発売が決定したアクションゲーム『いっき団結』。同作は「元祖クソゲー」と呼ばれた『いっき』(ファミコン版)のテイストをそのままに、最大16人のプレイヤーが同時に楽しめるオンライン機能を実装しています。この発表は1980年代にリアルタイムで『いっき』に触れた世代をはじめ、同作に触れたことがないユーザー層の関心も一定数集めました。

 未経験ユーザー層と同じく、平成生まれの筆者はこれまで『いっき』に触れる機会がありませんでした。もちろん職業柄、ゲーム内容や評判について大まかな情報は頭に入っていましたが、実際のプレイフィールまでは抑えていません。そこで気になったのが、「令和に復活を遂げた『いっき』はどんなゲームなのか?」という点です。

 そこで今回は『いっき団結』を受けて話題に上がった『いっき』の魅力を体験するべく、ファミコン移植の元となった「アーケード版」に注目。Nintendo Switchで配信中のアーケードアーカイブスを遊びつつ、本来のゲーム性や「バカゲー」と言われるゆえんを確認しました。

 まずは『いっき』のストーリーから見てみましょう。本作の主役はお百姓の「権べ(1P)」と「田吾(2P)」。ふたりは厳しい取り立て(年貢)を行う代官を懲らしめるべく、鎌や竹やりを手にとって「一揆」を企てます。ゲーム開始から1分足らずで判明する衝撃の事実。「たったふたりで一揆?」「もっと大勢でやるものじゃないの?」といったこのツッコミ要素が、本作を「クソゲー(バカゲー)」として一躍有名にさせたのではないでしょうか。

 続いては一連のプレイ方法をご紹介します。流れとしては「ステージ内を移動」「敵を倒しつつ小判を探索」「小判を8枚集めてステージクリア」というもの。権べ(田吾)の攻撃手段は投擲(とうてき)可能な「鎌」。これを敵キャラに投げつけ、周囲の安全を確保しながら小判探しに励みます。

 また時おり見つかる「巻物」は、得点アップ・移動スピード上昇などいくつかメリットがあり、拾っておくとゲーム攻略に役立ちます。運良く「竹やり」を装備できれば儲けもの。鎌と比べて攻撃範囲は狭まるものの、「前方に対して強力な攻撃判定」+「移動スピード上昇」といった補正がかかり、群がる敵キャラを一突きで沈める爽快感が味わえます(一部アイテムや仕様がファミコン版と異なります)。

 完全な初見プレイでアーケード版『いっき』にチャレンジした筆者。38年前の作品ですが、率直に「今遊んでも楽しい!」と思えるほど、『いっき』はアクションゲームとして分かりやすくまとまっていました。

【画像】「一揆」って2人でやるの? ツッコミどころを解消した新作(4枚)

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