「プレ値がついた」高額ファミコンソフト3選 ジャンプマンガ原作の「非売品」ゲームも!
48万円ものプレ値! 名作マンガのキャラゲー

『キン肉マン マッスルタッグマッチ』は「週刊少年ジャンプ」で連載され、TV アニメ化もした人気マンガ『キン肉マン』のキャラゲーで、当時のバンダイから発売されました。ファミコン時代のキャラゲーと言えば、キャラクターを使っただけのいい加減なものも少なくありませんでしたが、本作はゲームとしての完成度も高く、友達との対戦を幾度となく楽しんだことを筆者もよく覚えています。
『キン肉マン マッスルタッグマッチ』のレアなバージョンは、金色のカートリッジが有名です。お店で売られているものは赤い色をしています。しかし、ゲーム大会の上位入賞者に配布された世界に8本しかないゴールドカートリッジが存在し、これは激レア中の激レアとして知られています。
しかし今回ご紹介するのは、金色ではありません。そして赤でもない、緑色のソフト。集英社による懸賞で手に入れることができた非売品、『集英社の児童図書 お楽しみプレゼント キン肉マン マッスルタッグマッチ』。落札価格はなんと48万円。
ゴールドカートリッジは8本しか存在せず、しかもそれぞれオリジナルの超人がゲームに登場するということで超がつくレアな一品となっています。それに比べると緑の方はゲームの中身自体は店舗で売られているソフトと同じものであり、価格も大きく落ちます。しかし、非売品で簡単に手に入るものではありませんし、特に箱や説明書までついた完品となると希少度が大きく上がることから、50万円近い値段がついたようです。
●ブリジストンと任天堂が共同開発!? 56万9千円のフィットネスゲーム
Wiiで発売された任天堂のフィットネスゲーム『Wii Fit』のブームがきっかけとなり、『リングフィットアドベンチャー』や「Fit Boxing」シリーズなど、フィットネスは今やゲームのいちジャンルとして定着しつつあります。
しかしファミコン時代に、すでにフィットネスをテーマにしたゲームが存在していたことをご存じでしょうか。しかも、自転車メーカーとして有名なブリヂストンと任天堂の共同開発。それが『FFS(ファミコン・フィットネス・システム)』です。落札価格は今回の最高値、56万9千円。
『FFS』はファミコンの周辺機器である「ファミコン通信アダプタ」を使い、ファミコンと自転車エルゴメーター、簡単に言えばフィットネスバイクを接続して使うフィットネスソフトです。今回落札されたのは、そのうちの、ソフト部分にあたる「インストラクターカード」で、エルゴメーターなどのハードウェア関連部分はありませんが、50万円を超える高額がついています。価格もビックリですが、ファミコンの時代にフィットネスをテーマにした、しかもゲーム機とフィットネスバイクを接続するゲームが既に存在していたことも驚きです。
実際にヤフオク!で取引された高額ファミコンソフトをご紹介しました。オークションですので、商品の希少価値に加えて保存状態などを鑑みて、「ぜひとも欲しい!」という人がいて高い買値が付いていますから、必ずしもそれがそのソフトの相場とも限りません。それでも、何十万というような金額にはため息がでるばかりです。
もしかしたら押入れの奥にずっとしまっていたソフトが大金に、なんて思えば夢のある話ではないでしょうか。
(田下広夢)