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「ホワイトベース」の子供たち、カツ・レツ・キッカの「その後」 近年描かれた2人の姿も

『機動戦士ガンダム』にはアムロ・レイたちメインキャラ以外にも数多くのキャラクターが登場し、作品を彩っていました。今回はジオンの襲撃で戦災孤児となってホワイトベースに乗り込み、ア・バオア・クーまで同行して生還した子供たち、カツ・レツ・キッカのその後について解説します。

ジオンの襲撃で家族を失い、ホワイトベースへ

大人になったキッカを主人公に、2021年から連載が始まった『機動戦士ガンダム ピューリッツァー ーアムロ・レイは極光の彼方へー』1巻(KADOKAWA)
大人になったキッカを主人公に、2021年から連載が始まった『機動戦士ガンダム ピューリッツァー ーアムロ・レイは極光の彼方へー』1巻(KADOKAWA)

『機動戦士ガンダム』で主人公・アムロ・レイたちの母艦となったホワイトベースには、ジオンのサイド7に対する襲撃を逃れた避難民も乗り込んでいました。今回は、戦災孤児としてホワイトベースに乗り込み、ア・バオア・クーの最終決戦にも同行して生還した、カツ・レツ・キッカの「その後」に焦点を当てます。

 第30話「小さな防衛線」で、RGM-79ジムの製造工場に仕掛けられた爆弾を解除し、地球連邦軍の危機を救った小さな英雄たちは、一年戦争終了後にハヤトとフラウ夫妻に引き取られ養子となりました。3人はその後、どのような人生を送ったのでしょうか?

●キッカ・キタモト(キッカ・コバヤシ)

 3人のなかで最も活発だったキッカ・キタモトは一年戦争の後にカツ・レツとともにハヤトとフラウに引き取られ、キッカ・コバヤシに改名しています。『機動戦士Zガンダム』の13話「シャトル発進」でフラウ・コバヤシに連れられ再登場し、アムロ・レイと再会を果たしました。14話「アムロ再び」ではアムロとカツが輸送機を奪って脱出を図ろうとした際に、「なら、私も行く!」と同行を申し出ますが、アムロに「フラウと赤ちゃんを守って欲しい」とたしなめられ、断念する姿が見られました。勝ち気で行動力があるのは昔と変わっていないようです。

 その後は特に目立った出番はありませんでしたが、2021年になりキッカを主人公としたマンガ『機動戦士ガンダム ピューリッツァー ―アムロ・レイは極光の彼方に―』(漫画:才谷ウメタロウ 脚本:大脇千尋)がスタートし、話題となりました。

 この作品は大学生になったキッカがかつてのホワイトベースの仲間たちやアムロの母親など、多くの関係者と会いアムロについて話を聞いて回り、「英雄ではない」ひとりの人間としてのアムロの姿を追い求める姿が描かれます。

 2023年3月時点で単行本1巻が発売されていますので、大人になったキッカや少々老けたホワイトベースのクルーたちのその後の人生を知りたい方は、ご覧になってみるとよいでしょう。

●レツ・コ・ファン(レツ・コバヤシ)

 活発な男の子だったレツもまた、キッカたちとともにハヤトたちに引き取られ養子となりました。『Zガンダム』13話で再登場した際にはあまり目立った動きはしていませんでしたが、カツとアムロが脱出を図ろうとしたときはキッカの声に頷き、自分も一緒に行きたいという意思を示しています。しかしやはりアムロにたしなめられて断念しました。

 キッカと同様にその後の出番はありませんでしたが『機動戦士ガンダム ピューリッツァー ―アムロ・レイは極光の彼方に―』の1話で登場し、宇宙世紀0094年12月の時点ではシズオカでフラウとフラウの実娘の3人で暮らしていることが明かされます。初登場時にはフラウの実娘が首に抱き着いており、だいぶ懐かれているようです。かつてアムロに言われたようにフラウと子供を守りながら、これからも生きていくのでしょう。

【マンガ】『逆襲のシャア』から2年後、20歳になったキッカが「アムロの本当の姿」を追求する(7枚)

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