「ホワイトベース」の子供たち、カツ・レツ・キッカの「その後」 近年描かれた2人の姿も
アニメで「活躍」し、最期まで描かれた有名キャラ
●カツ・ハウィン(カツ・コバヤシ)

3人のなかでは最も年長の男の子であるカツ・ハウィンは、その後の顛末が明確に描写されている唯一のメンバーです。子供のころはちょっと気弱でレツやキッカに主導権を奪われることもあったカツですが、『Zガンダム』の13話で再登場を果たした際には非常に強気な性格となっており、長い軟禁生活で気力を失っていたアムロ・レイを叱咤し、「地下にモビルスーツが隠してあるとくらい言ってください!」とまで言ってのけています。
若さから来る激情がやらせたことでしょうが、多くの死を目に焼き付けながら戦場を生き抜いた少年らしい行動ではあるでしょう。
14話ではアムロとともに連邦軍の監視の目をくぐって輸送機を奪って脱出し、アムロがアッシマーへ体当たりするのを見届け、そのまま義父であるハヤトが指揮官を務めるアウドムラへと乗り込みます。15話「カツの出撃」ではガンダムMK-IIを無断借用して初陣を果たし、ハヤトやブライトの承諾を得たうえで宇宙へと上がり、エゥーゴへ参加します。
当初はアーガマに乗り込みますが、後にヘンケン・ベッケナーが艦長を務めるラーディッシュへと異動。ネモやメタスに搭乗した後にガンダムMK-IIの強化パーツであるGディフェンサーのパイロットの座に収まり、エマ・シーンと組むようになります。本来はガンダムMK-IIと合体しなければいけないポジションなのですが、カツはGディフェンサー単体での戦闘を好んだため、エマを悩ませていたようです。
恋愛面ではアーガマに潜入したティターンズのスパイであるサラ・ザビアロフと出会い恋に落ちましたが、サラが心酔するパプテマス・シロッコを撃とうとした際に割って入ったサラを自らの手で殺してしまう悲劇に見舞われます。
最終決戦ではヤザン・ゲーブル率いるハンブラビ隊と交戦した際にガンダムMK-IIと合体を果たしましたが、脱出用のコクピットで戦いを挑んでしまいます。戦いに貢献はするものの隕石に衝突し、意識を失ったところをヤザンに撃墜され、最後は艦船の残骸に突っ込み爆死するという、あっけない最期を迎えました。
(ゆうむら)