春アニメは「土曜23時30分」に注目作が集中 『黄泉のツガイ』『あかね噺』など”覇権候補”が激突
どれをリアタイすればいいのか――。今期の春アニメでは、注目作が特定の時間帯に密集する事態が起きています。配信環境が整った昨今、問題はないようにも思えますが、一部のアニメファンからは悲鳴にも似た声があがっているようです。
どれをリアタイして、どれを後回しにする?

2026年春アニメに、今期の注目作が集中する「激戦区」があるのをご存知ですか? それが「土曜23時30分」の放送枠です。『黄泉のツガイ』と『あかね噺』が同時刻に並び、23時45分から『MAO』も始まるこの時間帯では、「どれをリアタイすべきか」と多くのアニメファンが頭を悩ませています。
まず誤解のないように言っておくと、この時間帯にアニメが集中するのはいまに始まったことではありません。もともと複数のアニメが重なる枠として知られており、冬クールには『デッドアカウント』『Fate/strange Fake』『不滅のあなたへ』、秋クールには『味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、追放されて最強を目指す』『終末ツーリング』『不滅のあなたへ』といったタイトルが並んでいました。
ただ、これらの作品はシリーズものやジャンルの違いもあり、ある程度は視聴の優先度を分けやすいラインナップでした。対して今期はやや状況が異なります。稀代のヒットメーカーである荒川弘先生と高橋留美子先生の人気作が並ぶだけでも十分に強力ですが、そこに「週刊少年ジャンプ」(集英社)で異彩を放つ『あかね噺』が加わることで、顔ぶれの厚みが一段と増したラインナップとなりました。
いずれも放送前から注目を集め、今期からスタートする新作アニメということもあり、原作を知らなくても「この機会にチェックしておきたい」と考えていた人は多いのではないでしょうか。それだけに、3作品が同時間帯に重なる状況は視聴者にとって悩ましく、ネット上でも「放送時間被ってるのマジか」「これはどれを優先すべきなんだ?」といった声が多く見られました。
そもそも現在はサブスク全盛の時代で、リアルタイムで視聴できなくても後からいくらでも追える環境が整っています。それでもリアタイにこだわる視聴者が多いのは、ネタバレを避けられる点や、SNSで盛り上がりを共有できる点が大きいからでしょう。注目作が並ぶ今期であれば、なおさらその傾向は強まるはずです。
ちなみに各作品の配信情報を確認すると、『黄泉のツガイ』は放送直後から「Prime Video」「Netflix」「dアニメストア」「U-NEXT」など各プラットフォームで配信がスタートします。『あかね噺』も同様ですが、「ABEMA」と「Netflix」以外では日曜午前0時からの配信となるため、リアタイ勢よりも1日遅れての視聴となります。
さらに『MAO』に関しては、「U-NEXT」と「Hulu」の日曜正午配信が最速となり、それ以外のプラットフォームでは金曜午前0時からの配信です。サブスク時代とはいえ、リアタイ勢と同じ感覚で追えるとは言いにくい状況でしょう。
また「土曜23時30分」問題は、「録画」派の頭も悩ませていました。「3つ被っていて録画できない」という悩みはもちろん、連続2クールで放送される『黄泉のツガイ』と『MAO』については、「同時録画できるけど、半年間も録画枠を占有されるのはちょっときつい」「ほかの番組を急に録りたいときに困る」という声があがるのは無理もありません。録画派にとっても見過ごせない問題となっているのです。
そもそも放送時間の被りは土曜だけに限らず、月曜午前0時には『日本三國』と『LIAR GAME』、金曜23時30分には『スノウボールアース』と『神の雫』が放送されるなど、こちらも視聴者泣かせの編成となっています。放送時間が重なるほど多くのアニメが並ぶ状況は、アニメファンにとって喜ばしい一方で、悩ましい現実ともいえるかもしれません。
(ハララ書房)

