伊藤健太郎が演じたら…チビ設定どこ行った? 「身長」「顔面偏差値」盛っちゃった実写化キャラ3選
マンガの実写化において、キャラクターの身長設定は意外と再現されないことがあります。原作では低身長として描かれていたにもかかわらず、実写版では高身長のイケメン俳優が起用され、ファンを驚かせたケースも少なくありません。
意外と原作通りにいかない「身長問題」

マンガの実写化では、「冴えない存在」として描かれていた原作のキャラが、イケメン俳優の起用によって大きく印象を変えるケースがたびたび見られます。なかには「チビ」設定だったはずのキャラが「高身長イケメン」へと大変貌を遂げ、原作ファンを驚かせたこともありました。
●身長149cm→177cmの高身長イケメンに!
まず取り上げたいのが、『もやしもん』(作:石川雅之)の主人公「沢木惣右衛門直保」です。原作では自称160cm、実際は149cmという小柄なキャラクターで、実在する芸能人でいえば、お笑いタレントの池乃めだかさんと同じくらいの身長となります。
ところが2010年放送の実写ドラマ版では、公称177cmの中村優一さんが主演を務めました。原作との身長差は実に28cmで、さらに当時の中村さんは『仮面ライダー電王』(「桜井侑斗」役)や、『ごくせん』第2シリーズ(「川田優一」役)などに出演していたイケメン俳優として知られており、「ちょっとイケメンすぎないか?」と困惑したファンも多かったようです。
とはいえ、身長をコンプレックスにしていた直保本人からすれば、このうえない原作改変だったかもしれません。原作の柔らかな雰囲気や素朴なキャラクター性もしっかり再現されており、ネット上には「意外とハマっていた」などと好意的に受け止める声も見られました。
●原作の身長差がなかったことに?
『ゴールデンカムイ』(作:野田サトル)の「月島基」軍曹も、実写化によって「高身長イケメン」化したキャラクターのひとりです。曲者ぞろいの「第七師団」における良心的存在であり、ファンの間では周囲に振り回されやすい苦労人として知られています。
そんな月島軍曹も、小柄な体格の持ち主です。よく行動をともにする「鯉登音之進」少尉とは、目視でも頭ひとつ分の身長差がありました。また公式ファンブックによると、月島軍曹の身長は大きいイメージのない「奥山夏太郎」よりも低く、「辺見和雄」や「姉畑支遁」よりは高いとも記されています。
一方、実写版で月島軍曹を演じたのは、公称180cmの工藤阿須加さんでした。中川大志さんが演じた鯉登少尉とはほぼ同じ身長で、原作に比べるとかなり身長が盛られています。
もっとも、再現度そのものは身長差が気にならないほど高く、「はい」という返事ひとつとっても月島軍曹そのものでした。ネット上でも「どう見ても月島軍曹なのすごい」「高身長でも許せるレベル」といった声が多く見られます。今後『ゴールデンカムイ』の実写化が続くなかで、あるポイントで月島軍曹がロシア人から「チビ」と言われ、その後殴り合うことになる展開があるのですが、どう描くのかも注目です。
●繰り返される「近藤静也」の高身長化
これまで何度も実写化されながら、なかなか原作の「チビ設定」が再現されなかったのが、『静かなるドン』(作:新田たつお)の主人公「近藤静也」です。昼間は冴えない下着デザイナー、その実態は暴力団の跡取り息子というギャップあるキャラクターで、原作マンガでは小柄かつぽっちゃりとした体型に描かれています。
一方で、2023年公開の実写シリーズ最新作でこの静也を演じたのは、俳優の伊藤健太郎さんでした。ぽっちゃりどころか、モデルとしてキャリアをスタートさせた彼の身長は公称179cmです。
もはや原作の面影はありませんが、「カタギの静也」と「ヤクザの静也」を見事に演じ分けており、ビジュアル面の違和感を吹き飛ばすほどのハマり役となっていました。
ちなみに『静かなるドン』はこれまで中山秀征さん、香川照之さん、竹下宏太郎さん、袴田吉彦さんらによって実写化されており、いずれも身長170cm台(成人男性の平均くらい)の俳優ばかりです。袴田さんに至っては公称180cmと、伊藤さんを上回る高身長でした。
それでも実写版が成立するのは、それぞれの演技力はもちろん、多少ビジュアルが変わっても言動で「静也」に見えてしまう、原作キャラの懐の深さがあるからなのかもしれません。
(ハララ書房)



