『北斗の拳』の漢たちがあれほどデカい納得のワケ ただしデビルリバースを除く(?)
『北斗の拳』にはしばしば、常識はずれと思ってしまうような巨体の漢たちが登場します。あれほどデカく見えるのにはもちろん、理由がありました。ただ、デビルリバースは……どうなのでしょうね?
巨人が普通に存在する世界、という解釈は違う…はず?

新アニメ『北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-』第10話が放送され、物語世界でおそらく最大の体躯を誇る「デビルリバース」が登場しました。一説によるとその身長は優に20mを超えるといわれ、『進撃の巨人』(作:諫山創)でいえば「獣の巨人」(17m以上といわれる)と同等かそれ以上の大きさです。
それほどの巨躯ともなると、なにかしら理由がありそうなものですが、しかし本編のなかでは一切、語られていません。「悪魔」だの「バケモノ」だの呼ばれていますから、物語世界においても人外的なデカさであることは間違いなさそうです。
そもそも『北斗の拳』は、原作マンガ(原作:武論尊/漫画:原哲夫)においても、その身長描写がたびたび話題にされてきました。主要キャラのほとんどは長身で、シーンによっては背景の建物などと比べたときに、他のシーンよりはるかに巨大に描かれることもしばしばです。そうしたこともあり、デビルリバースのみならず、漢たちの人並み外れた巨体についてはツッコむだけ野暮、といった「土壌」のようなものがあるといえるでしょう。
では、なぜそのようにデカく、ときには伸び縮みする(ように見える)のでしょうか。これについて原先生はかつて、フリーペーパー「R25」のインタビューに応えて次のように述べています。
「190cmの人に会うとデカイでしょ。でも並んで写真に撮ると意外とアゴの下ぐらいに頭が来てたりする。実際見たときの“デケエ!”っていう気持ちを絵にして伝えたかった。心の目で見た大きさだから、縮尺は考えてません」(日経ビジネス人文庫『R25 男たちの闘い』R25編集部 編 より引用)
それはたとえば、タテのみならずヨコにも大きなキャラクターにより顕著といえそうです。「南斗五車星」のひとり「山のフドウ」や、「シン」の部下のひとり「ハート」はいわゆる巨漢タイプで、彼らはシーンによっては、3mないし5mはあろうかという描写が見られます。スラッと高身長よりも、ヨコにも大きいほうがより「デケエ」と心の目がとらえる、ということなのでしょう。
加えて、その闘志や覇気のようなものも、体を大きく見せる要素のようです。北斗の長兄「ラオウ」も、時折激しく巨躯に描かれたものですが、上述したフドウとの戦いにおいてやや押され気味だった際には、フドウの前で子供のように小さく描かれているコマが見られます。つまりフドウが通常よりはるかにデカく描かれていたわけで、ラオウの目を通すと(幼少期の記憶もあいまって)そのように見えているという表現なのでしょう。読者にも、あのときのフドウはいろんな意味で大きく見えていたはずです。
こうしたことを踏まえてデビルリバースを改めて振り返ると、元々、相応に巨躯であることは疑いようもありませんが、加えて彼は「五千年の歴史をもつ古代インド拳法の殺人拳」であるところの「羅漢仁王拳」の使い手でもあります。そうした歴史の重みなどが、ただでさえデカいデビルリバースをさらに大きく見せていた、という見方もできるかもしれませんね。
(マグミクス編集部 アニメ担当)



