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なぜ「イーブイ」はピカチュウと並ぶ大看板になれたのか? 初代世代の違和感と人気の秘密

『ポケットモンスター』の看板キャラクターといえば、長らくピカチュウの独壇場でした。ところが近年、そのピカチュウと肩を並べてグッズ化やコラボ展開に登場するポケモンが現れています。それは、かつては「進化ありき」という印象の強かったイーブイです。いったい、いつからこれほどの存在感を持つようになったのでしょうか。

大躍進を遂げたワケとは?

なぜイーブイはピカチュウに並ぶ「大看板」となったのか?
なぜイーブイはピカチュウに並ぶ「大看板」となったのか?

「ポケットモンスター」シリーズを代表するポケモンといえば、やはり「ピカチュウ」を思い浮かべる人が多いでしょう。一方で、近年は「イーブイ」もピカチュウに匹敵するほどの存在感を放ち、グッズ展開や各種企画の常連となっています。

 いまやピカチュウと肩を並べて語られることも少なくないイーブイですが、初代『ポケモン』世代の記憶をたどると、どこか違和感を覚える人も多いはずです。「イーブイってこんなに人気だったっけ?」と。

 そもそもイーブイは、「進化先が豊富」という唯一無二の個性を持つポケモンで、1998年に発売された『ポケットモンスター ピカチュウ』にてライバルの最初の1匹に選ばれるなど、特別な扱いを受けてきたキャラクターでした。TVアニメシリーズでも「シゲル」のバディとして登場し、「サトシ」のピカチュウに勝利するという活躍も見せています。

 しかし当時からピカチュウ並みの人気を誇っていたかと言われると、決してそうではありません。ゲーム本編では「進化」が重要な要素だったこともあり、注目を集めていたのは、むしろ進化後の姿でした。イーブイは「進化させてこそ真価を発揮するポケモン」として認識されていた側面が強かったのです。

 では、イーブイの立ち位置はいつ頃から変わり始めたのでしょうか。その大きな転機のひとつとなったのが、TVアニメシリーズでの活躍です。

 振り返ってみるとイーブイは、「ハルカ」「セレナ」「スイレン」「コハル」といった歴代ヒロインたちの手持ちポケモンとして、たびたびレギュラー出演してきました。もちろん、ハルカとセレナのイーブイには、新たな進化形態をアピールする役割もあったのでしょう。しかしスイレンとコハルのイーブイは進化しないまま物語をともに歩み続けたことで、イーブイそのものにスポットが当たる機会も増えていきました。

 さらに追い風となったのが、2017年に株式会社ポケモンが立ち上げた「プロジェクトイーブイ」です。イーブイの魅力を広く発信するために始動した企画で、テーマソングの制作や「イーブイの日」の制定など、さまざまな施策が展開されました。イーブイが単独で注目を集める機会は、それまで以上に増えていったのです。

 もっとも、その翌年に『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』が発売されているため、プロジェクトイーブイには本作を盛り上げる目的もあったと考えられます。しかし、そうした取り組みを通じてイーブイ単体の魅力が広く認知されたことも間違いありません。

 また、かつては「シャワーズ」「サンダース」「ブースター」の3種類しか存在しなかった進化形も、現在では8種類にまで増えています。進化形の選択肢が広がったことで、それぞれに異なる魅力が生まれ、ファンの間でも好みが分かれるようになっていきました。こうした状況は「推し」を持つ楽しみ方が広がった現代の「推し文化」とも相性が良く、イーブイという存在の広がりをさらに後押しする要因となっているようです。

 ファンの間では「こんなに人気だった?」と言われがちなイーブイですが、その人気は突然生まれたものではありませんでした。アニメでの活躍や公式による後押し、そして時代の変化といった要素が少しずつ積み重なった結果として、現在の立ち位置が形づくられたのでしょう。気付けばイーブイは、世代を超えて語られる存在へと変わっていました。

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(C)Pokemon/Nintendo/Creatures/GAME FREAK ※ポケットモンスター・ポケモン・Pokemonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの商標です。
※「Pokemon」の「e」は、正しくはアクサンテギュ付き。

(ハララ書房)

【画像】ピカチュウは4位、イーブイは12位…だと? こちらがポケモン総選挙で「第1位」に輝いたポケモンです

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ハララ書房

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