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「ヒトが木っ端みじんに…」「高橋名人の31倍も」 初代『ポケモン』図鑑のトンデモ記述

「ポケットモンスター」シリーズが今年30周年という節目を迎え、SNS上では改めてポケモンへの愛があふれています。そうした盛り上がりのなかで注目を集めているのが、初代「ポケモンずかん」に刻まれたトンデモ記述です。今回は、インパクト抜群の図鑑説明を振り返ります。

ピジョットで空を飛んだら「木っ端みじん」に!?

画像は「ポケモン 赤・緑 スーパーミュージック・コレクション」サウンドトラックCD(オーバーラップ) (C)2016 Pokemon. (C)1995-2016 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
画像は「ポケモン 赤・緑 スーパーミュージック・コレクション」サウンドトラックCD(オーバーラップ) (C)2016 Pokemon. (C)1995-2016 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.

 世界的な人気を誇る『ポケットモンスター』も、今年でシリーズ30周年を迎えました。長年にわたって愛されてきたポケモンたちですが、図鑑の説明を読む限り、実はかなりアブナイ存在なのかもしれません。

 人間が粉々になりかねないスピードや、現実では考えられないほどのパワーなど、初期の「ポケモンずかん」にはツッコミどころの多い説明文が並んでいます。アニバーサリーをきっかけに、そうしたトンデモ記述が改めて注目されているようです。

 初期の「ポケモンずかん」で特に目立っていたのが、「過剰なスペック」ともいえる能力です。例えばポケモンの「カイリキー」は、『ポケットモンスター 赤・緑』などで「2秒間に1000発のパンチを繰り出すことができる」と説明されていました。

 単純計算すると1秒あたり約500発、1発あたり約0.002秒という驚異的なスピードです。かつて「1秒間に16連射」でファミコン世代の英雄となった「高橋名人」と比べると、その約31倍速に相当します。人間の目では、とても追える速さではありません。

 同じく見過ごせないのが、「ピジョット」の「マッハ2で空を飛びまわる」という記述です。マッハ2は時速約2450kmに相当し、戦闘機にも匹敵する速度といえます。ゲーム内ではひでんわざ「そらをとぶ」で当たり前のように各地を移動していましたが、果たしてその背に乗ったトレーナーは無事なのでしょうか。風圧だけで粉々になってしまいそうです。

●図鑑説明に駆り出される「インドぞう」の存在

 もうひとつ注目したいのが、『赤・緑』の図鑑説明に「現実世界の固有名詞」が登場する点です。なかでも象徴的なのが「インドぞう」で、「ゴース」や「ライチュウ」の図鑑説明に見られます。

 それぞれ「ガスに包まれるとインドぞうも2秒で倒れる」や「ヘタにさわるとインドぞうでも気絶する」といった説明があり、やたらインドぞうが強さの基準として引き合いに出されていました。ポケモンの世界に現実の動物がいることへの違和感はさておき、成体が4~5トンにもなる「インドぞう」を容易く倒せてしまうポケモンは、冷静に考えるとかなり物騒な生き物といえるかもしれません。

 ほかにもポケモンずかんには、「ポニータ」の「1回のジャンプで東京タワーも飛び越える」や「エビワラー」の「パンチのスピードは新幹線よりも速い」といった記述も平然と登場します。世界観の整合性などまったく気にしていないかのような豪快さは、『赤・緑』世代ならではしょう。

●危険物取扱説明書のような記述も

 初代の「ポケモンずかん」を見渡すと、存在そのものが危険すぎると感じられる説明文も少なくありません。「レアコイル」は「謎の電波」で「半径1キロの範囲では気温が2度上がる」、「ベトベトン」は「足跡に触っただけで毒に侵される」、「パルシェン」は「ナパーム弾でも壊せない」など、環境破壊から軍事兵器との比較まで、比喩のスケールが際限なく広がっています。

 もはや危険物取扱説明書のような記述ですが、ここで気になるのは「誰がどうやって」調べたのかという点です。ナパーム弾を「パルシェン」に撃ち込み、「ベトベトン」に触って毒に侵された、そんな人間が「ポケモン」の世界にいることになります。そう考えると、危険なのはポケモンだけとは限らないのかもしれません。

 近年の図鑑説明は世界観が洗練され、比較的落ち着いたものになりました。一方で初期作品では、現実の物差しや誇張表現を駆使してでも、ポケモンの凄みを伝えようとしていた印象があります。そうした点を踏まえると、あのツッコミどころ満載な図鑑も、ポケモン大ヒットを支えた要素のひとつなのでしょう。

(ハララ書房)

【画像】え、「怖すぎ」「えっぐ」 こちらが「ヒトの命を奪った」とされる、恐怖のポケモンです(4枚)

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ハララ書房

エンタメ記事専門の編集プロダクション。漫画・アニメ・ゲームはもちろん、映画やドラマ、声優にも精通。メイン・サブを問わず、カルチャーの最前線を追いかけていきます。

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