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ファミコンソフトの「オトナな表現」にドキドキが止まらない…少年を“目覚めさせた”罪深いソフトたち

性能の限界を超えたビジュアルを描き、知らなかった概念を匂わせ、ゲームの目的さえすり替えてしまう。そんな罪深いファミコンソフトをご存じですか。

少年たちを惑わした、罪深いファミコンソフト3選

『アーケードアーカイブス ローリングサンダー』 (ハムスター/当時ブランドはナムコ) ROLLING THUNDER&(C)Bandai Namco Entertainment Inc.
『アーケードアーカイブス ローリングサンダー』 (ハムスター/当時ブランドはナムコ) ROLLING THUNDER&(C)Bandai Namco Entertainment Inc.

 1983年に発売されたファミリーコンピュータの登場により、当時多くの人たちがファミコンゲームにのめり込み、現実世界ではできない体験を満喫しました。

 シューティングやアクション、RPGで描かれる冒険譚など、ゲームが見せてくれた世界はいつも心踊るものでした。さらには、子供たちをドキドキさせる「セクシーな世界」も、ファミコンソフトは垣間見せてくれたのです。

●限界突破のビジュアルに目が奪われる!『メタルスレイダーグローリー』

 セクシーでドキドキな体験といえば、視覚に訴える「ビジュアル表現」を連想する人が多いはず。そして、ビジュアルが素晴らしいファミコンソフトといえば、『メタルスレイダーグローリー』を外すわけにはいきません。

 SFアドベンチャー『メタルスレイダーグローリー』は、一般的なファミコンソフトで使用されていたものよりも高性能な基板「MMC5」を採用し、従来の性能的な限界を超える表現を可能としました。その恩恵はビジュアルにも影響し、コロニーや宇宙船、人型兵器といったメカ類の描画から、美人や美少女などのキャラクター描写まで、繊細かつ美麗に紡ぎ上げます。

 その美しさとセクシー要素が特に結びついたのが、ヒロイン「エリナ」のシャワーシーンです。やや遠目ながらシャワー中の全身をほぼ描いた場面から始まり、濡れた髪まで表現された顔のアップ、薄手のバスタオルだけを身につけた無防備な姿など、ここでしか見られないセクシーショットを次々と繰り出し、プレイヤーたちを魅了しました。

 ちなみに本作の開発バージョンでは、このシャワーシーンでさらに美しく鮮明なバックショットも盛り込まれていたようです。残念ながら製品版では削除されてしまったため、いまでは資料のなかでしか確認できない幻のセクシーシーンとなっています。

●無垢な少年たちが知らなかった扉がそこに!『かぐや姫伝説』

 美麗なビジュアルとシチュエーションによる王道的なセクシーを表現したのが『メタルスレイダーグローリー』だとすれば、『かぐや姫伝説』は少年たちがまだ知らなかったであろう「扉」の存在を示してしまった作品です。

 本作は、「かぐや姫」を見つけ、彼女の力になって欲しいと頼まれるところから始まりますが、その時に渡される最初のアイテムが「ムチ」と「ロウソク」。スレた大人ならピンときますが、ほとんどのファミコン少年はまだ意味が分からず、後々になってから「もしかして……」と察したはず。そんな未知の扉を、開始直後に教えてしまったのが『かぐや姫伝説』です。

 もちろん、これはまだ序盤の話に過ぎません。選択できるコマンドのなかには、なぜか「キスをする」「はだかをみせる」など、常識外れなものも並んでいます。また、道中でコブラとの戦闘がありますが、そこで敗れると「大事なところ」を噛まれて失ってしまい、その結果「ゲイバーヨコチョー」の看板を掲げた街角で新たな人生を過ごした……というエンディングで締めくくられてしまいました。

 このほかにも、電話をかけてきた女性と会って機嫌を取るとお金がもらえるという、ちょっとイケないお仕事を彷彿とさせる場面も飛び出すなど、『かぐや姫伝説』は大人の世界をあらゆる場面に散りばめた作品でした。このゲームをきっかけに、少年たちが知らない扉を次々と開けてしまった可能性もあるため、ファミコンソフトのなかでも屈指の罪深さといえるでしょう。

●アクションゲームに没頭していたはずなのに!?『ローリングサンダー』

 最後に紹介する作品は、手応え満点のアクションゲーム『ローリングサンダー』です。もともとはアーケード向けの作品ですが、1989年にファミコン版が登場しました。

 本作はシチュエーション・ゲーム性ともに硬派で、世界征服を目論む危険な組織に潜入し、その野望を阻止するというスパイアクションが展開します。銃の弾数制限や難易度の高さなど、腕利きのゲーマーも唸るバランスになっており、クリアするには相応の集中力が求められました。

 そんな硬派なゲームの風向きをやや変えてしまったのが、敵に捕らわれた女性スパイ「レイラ」の存在です。ステージをクリアすると、巨大なモニターに彼女の姿が映し出されるのですが、レイラが抵抗する姿から始まり、次に服が脱がされ、そして上半身が肌着だけになり……と、ゲームを進めるごとに、彼女の過酷な状況が次第に明らかになります。

 こうした刺激的なシーンが合間に挟まると、ゲームのクリアを目指していたはずなのに、気が付けばレイラの次のシーンを見るのが目的になっていた。そんな経験を持つ当時のファミコン少年も少なくないでしょう。

 ただ純粋にアクションゲームを楽しんでいただけなのに……これもいわゆる、ハニートラップといえるのかもしれません。

(臥待)

【画像】え…っ!「美麗シャワーシーンにドキっ!」こちらがファミコンソフトの「オトナな表現」のビジュアルです(4枚)

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臥待

雑食系ゲームライター。ファミコン時代のクラシックゲームから現行機まで幅広くアクセスし、TRPGやゲームブックなどアナログ系にも手を出しながら、様々な「面白さ」の探求を日々続ける雑食系ライター。「「隠れた名作」を隠れさせることなく広く知らしめたい」という密かな野望を持っており、ユニークな依頼を万年受付中。

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