PS5が「発売直後が最も安かった」ゲーム機に… スイッチ2も含めた「今が買い時」か「待つべきか」の分岐点
今なお人気の高いスイッチ2は、少しずつですが買いやすい状況になりつつあります。またPS5は、日本語専用「デジタル・エディション」が従来機と比べてかなり安く、手が出しやすくなりました。しかし、ここから先には怪しげな暗雲が立ち込めています。
「ゲーム機は待つほど安くなる」が、今後通用しない恐れ

家庭用ゲーム機の歴史はおおよそ1980年代から始まり、明けたばかりの2026年まで途切れることなく続いてきました。昨年は「Nintendo Switch 2」(以下、スイッチ2)の発売で大きく盛り上がり、供給を上回る需要で買えない人が多数出たほどです。
発売から7か月経ったいま、スイッチ2は発売当初と比べると徐々に買いやすくなってきました。ようやく手に入れた人もいる一方で、まだ買い時ではないと踏んで様子を見る人も一定数います。
ゲーム機の買い時は、見方によっていくつかにわかれます。まず、遊びたいと思えるゲームがなければ、その人にとっての買い時ではないでしょう。また、ラインナップが揃っておらず不足を感じる場合も、買い時とはいえません。
そしてもうひとつ、ゲーム機の価格改定を狙って待つ人もいます。ゲーム機の歴史を紐解くと、価格改定が行われて当初よりも安く買える機会が、これまでたびたび訪れています。
例えば、2014年に発売された「PlayStation 4」(以下、PS4)は当時3万9,980円(税抜)でしたが、2015年の改定で3万4,980円(税抜)に、そして2016年に登場した薄型モデルで価格が2万9,980円(税抜)まで下がりました。
約2年間で10,000円の値下がりは、決して小さな数字とは言えません。話題作を旬のうちに遊べない、オンラインで賑わうゲームの盛り上がり時期を見過ごす……といったマイナス面はあるものの、価格低下を待ちたくなる気持ちも分かります。
「ゲーム機は、少し待てば安くなる」という考えは決して的外れではなく、過去に幾度も実績のある買い方のひとつでした。しかし、現行の最新ゲーム機であるスイッチ2や「PlayStation 5」(以下、PS5)の今後については、この法則は当てはまらないかもしれません。
ようやく安くなったPS5、しかし今後に不安要素も

現状、スイッチ2やPS5に、値上げの気配はありません。むしろPS5は、日本語専用の新たな「デジタル・エディション」(2025年11月21日発売)を、希望小売価格5万5000円(税込)で発売しました。日本語専用という違いはあるものの、従来の「デジタル・エディション」と比較して1万5,000円ほど安くなっています。
「デジタル・エディション」なのでディスクドライブは未搭載ですが、別売りのドライブ(約12,000円)を購入すれば対応可能になります。両者を合計すると、現行のディスクドライブ搭載モデルよりも1万円以上安くなる計算です。PS5史上、最もコストパフォーマンスの良いモデルといえます。
ここまでPS5を買わずに待った人が、日本語専用のデジタル・エディションを手に入れれば、これまで通用していた「待てば安くなる」にそのまま当てはまります。
しかし、今回通用したとはいえ、今後も同じとは限りません。「もっと待てば、もっと安くなるのでは?」という考えは、裏目に出る可能性が少なからずあります。
買い時は「今後」か「いま」か、メモリ高騰で広がる暗雲
PS5は、ゲーム機の歴史から見て珍しく、価格改定で幾度も値上げを行いました。大幅な円安や世界的な物価高、コロナ禍による生産悪化の影響などが大きく響いたものと見られています。
そのためPS5は、「発売直後が最も安かった」という異例のゲーム機になっていました。先ほど触れた日本語専用モデルの登場で最安値が上書きされたものの、今後の展望には拭い難い暗雲が立ちこめています。
実は昨年頃から、PC市場ではメモリの高騰を懸念する声が相次いでいました。目まぐるしく発展している生成AI(人工知能)による市場の活性化で、メモリの需要が急速に増しているためです。
その影響のひとつと見られるのが、2025年12月23日付でマウスコンピューターがPC製品の販売を一時的に停止すると発表した件です。理由は「想定を大きく上回る注文による納期遅延のため」とのことで、注文が殺到する背景にメモリ高騰を懸念した駆け込み需要があったものと思われます。
メモリの高騰は年単位で続くとの見方もあり、その場合はスイッチ2やPS5の生産にも影響が出ることでしょう。コロナ禍のあおりを受けてPS5が値上げに踏み切ったように、メモリの高騰が現行機の値上げに繋がるとすれば、「少し待てば安くなる」は通用しなくなります。
まだ手に入れにくいとはいえ、スイッチ2を見かける機会は少しずつ増えています。また、PS5は日本語専用モデルのおかげで、手が届きやすい現状です。「少し待てば安くなる」と見て待つか、ここが狙い目と購入に踏み切るか。あなたにとっての「買い時」を見極めるタイミングが、いま訪れているのかもしれません。
なお、2026年1月5日付で、マウスコンピューターはパソコン製品の販売を一部再開しました。ただし対象は、同社の公式Webサイト上で販売しているMousePro製品のみで、このほかのパソコン製品の注文再開は未定です。
(臥待)




