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「えっ、カセットなのに…」激重ロード時間があった残念なスーファミゲーム・3選

ゲームカセットなら、ロードがなくて快適。ファミコン時代は、そうした印象を抱くユーザーもいました。しかし、スーファミの一部ソフトでは、カセットなのにロード時間があり、待ち時間が発生した作品もあります。

ロードだけが課題じゃなかった「大問題ゲー」も

『ストリートファイターZERO2』。画像はWii Uバーチャルコンソール版。(C)CAPCOM U.S.A., INC. 1996, 2014 ALL RIGHTS RESERVED.
『ストリートファイターZERO2』。画像はWii Uバーチャルコンソール版。(C)CAPCOM U.S.A., INC. 1996, 2014 ALL RIGHTS RESERVED.

 ゲームファンなら、一度ならずとも「ロード時間」の問題に直面した経験があるはずです。特に昨今はデータ量が膨大に膨らんでおり、合間合間でロードが挟まる時間も少なくありません。

 家庭用ゲーム機の場合、ファミリーコンピュータ時代はゲームカセットだったため、ロード時間を感じるのはディスクシステムのソフト程度でしたが、ゲームソフトがCD媒体になった頃から目立ち始めました。

 しかしスーパーファミコンソフトのごく一部には、ゲームカセットなのにロード時間が発生するゲームがあり、当時のユーザーを驚かせます。

●『ストリートファイターZERO2』

 ゲームカセットなのにロード時間があるゲームといえば、スーパーファミコン版『ストリートファイターZERO2』が代表的です。本作は、2D対戦格闘の一大ブームを巻き起こした「ストリートファイター」シリーズに含まれる一作で、ゲームとしても高く評価されていました。

 ただし快適に楽しめるのは、アーケード版や当時のハイスペック機だったプレイステーション版、セガサターン版に限った話です。スーファミ版は、対戦するたびに一定時間の読み込みが発生し、せっかくの対戦意欲に「待った」をかけられてしまう仕様でした。

 対戦格闘ゲームは1回ごとの戦いが短く、何度も続けて戦って遊ぶように設計されています。プレイヤーはその前提で遊ぶつもりなのに、対戦のたびにロード時間が挟まると、「なんでカセットなのにロード時間があるの?」と愚痴のひとつもこぼしたくなったものです。

 ただひとつ付け加えておくなら、スーファミのスペックで『ストZERO2』が遊べること自体が奇跡的で、高度な技術によって成し遂げられたものでした。むしろロード時間の発生(およびいくつかの調整)だけで済んでおり、本作が持つ楽しさが損なわれていない点こそ高く評価すべき一件でもあります。

●『ミッキーマニア』

 ディズニーをモチーフにしたゲームは昔から数多くあり、『ミッキーマニア』もそのひとつ。本作はミッキーマウスを操作して映画の世界を巡るアクションゲームで、特にグラフィックが素晴らしく、滑らかな動きの数々は当時の水準を大きく上回っていました。

『ミッキーマニア』はメガドライブ版とスーファミ版があり、どちらもゲームカセットの形でリリースされています。しかし、スーファミ版だけ約8秒ほどのロードがゲームプレイ中に発生したのです。

 しかも、ステージの移動やミスをした際など、発生する機会も頻繁で、トライ&エラーを繰り返すアクションゲームとしてはかなりの痛手でした。ゲームカセットという条件は同じなのに、スーファミ版の至らなさに涙を禁じ得ません。

●『摩訶摩訶』

 ゲームカセットなのにロード時間が発生した『ストZERO2』や『ミッキーマニア』は、ゲーム自体の完成度は高く、「ロードはあるけども面白いから」とプレイしたくなるものでした。

 しかし、最後に紹介するスーファミソフト『摩訶摩訶』は、ロード時間もかすむほどゲーム全体の作りに問題がありました。やりたいことを詰め込み過ぎたせいか、本作はかなりのバグまみれ。HPを回復すると瀕死になる恐れがある、画面表示がおかしくなって進行が困難になる、セーブのタイミングによっては完全に詰むといった、大問題級のバグだけでも枚挙に暇がないほどです。

 こうした問題の前では、長いロード時間という問題も、相対的に小さく見えてしまいます(もちろん大きな問題なのですが)。あらゆる意味で、『摩訶摩訶』は恐ろし過ぎるゲームでした。

(臥待)

【画像】えっ、魅惑ボディ! こちらが激重ロードに耐えて見たい「ゲームの美少女ヒロイン」です(4枚)

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