「シャア専用」の機動力まで忠実再現? ガンダム新作ボドゲの「繊細なこだわり」と10分で決まるポケモンの衝撃
BANDAI SPIRITSは3月4日、新たな卓上ゲームブランド「BANDAI TABLETOP GAMES」を発表しました。第一弾として『ポケモン』と『ガンダム』という人気IPを展開します。
「ガンダム」新たな卓上ゲームではプラモの技術をボドゲに!?

BANDAI SPIRITSは3月4日、卓上ゲームブランド『BANDAI TABLETOP GAMES』を発表しました。プラモデルで培ってきた「創る歓び」と「遊ぶ感動」を融合させた新たなホビー戦略です。第一弾として登場するのは、『ポケモン』と『ガンダム』という大人気タイトル。発表会の模様をレポートします。
●卓上ゲームにホビーの領域を広げる
2026年3月4日、ベルサール三田ガーデンで開催されたプレス発表会には、BANDAI SPIRITSホビーディビジョン ゼネラルマネージャーの高橋誠さん、ポケモン新ジャンルホビー開発担当の松浦由莉さん、「GUNDAM ASSEMBLE(ガンダム アッセンブル)」開発担当の染谷潤さん、国内マーケティング担当の清水浩志さんらが登壇し、新ブランドのコンセプトや新ロゴについて説明しました。
同社はガンプラで培ってきた精密な造形ノウハウを活用し、「創る歓び」と「遊ぶ感動」を世界に届けていくとしています。
●デジタルゲーム全盛の時代にアナログゲームへ
ゲームといえばスマートフォンやPC、家庭用ゲーム機で遊ぶものというイメージが強く、ゲーム産業の活況ぶりも広く知られています。一方、欧米では『ウォーハンマー』シリーズに代表されるミニチュアゲームやサイコロゲームなど、対面で楽しむアナログゲームも人気を集めています。
高橋さんによれば、コロナ禍の頃はひとりで楽しむ「モノ消費」が盛んだったものの、その後はカードゲームなど対面で楽しむ「コト消費」が伸びているとのことです。『BANDAI TABLETOP GAMES』は、単に商品を販売するだけではなく、遊びの仕組みや遊ぶ場所を含めた「遊びのインフラ」いわば「遊びの生態系」まで整備していくブランドになると語りました。

●『ポケコロ』は6月発売予定
新ブランド第一弾として発表されたのは、『ポケモン』と『ガンダム』という人気タイトルです。『ポケモン』30周年を記念して6月に発売予定の『ポケコロ』は、イメージキャラクターに菅田将暉さんを起用。今後、渋谷で大規模な広告展開も予定されているといいます。
タイムパフォーマンスを重視する現代のプレイスタイルに合わせ、『ポケコロ』は1997年に発売された旧バージョンと比べてゲームの戦略性を拡張しつつ、1セッションあたりのプレイ時間を約10分程度まで短縮しました。
しかしゲーム性が単純になったわけではありません。ワザの選択やエネコロ(ダイス)の出目に加え、エネコロのパネルを取り外してカスタマイズできる要素が加わりました。戦略と運のバランスが絶妙で、子供でも大人に勝てる可能性のあるゲームデザインとなっています。

●10月は『GUNDAM ASSEMBLE』
10月発売予定の『GUNDAM ASSEMBLE』は、『ポケコロ』とは対照的に、本格的なミニチュアボードゲームです。
高低差のある盤面で『ガンダム』のモビルスーツをユニット(ミニチュアの駒)として操作し、対戦相手とVP(ビクトリーポイント)を競い合います。
ゲーム環境にもよりますが、1セッションあたりのプレイ時間は約1時間。10面ダイスを8個使用する攻撃フェーズでは運の要素もありますが、リソース管理など戦略的要素の比重が大きいのが特徴です。
また原作アニメの設定を忠実に反映している点も見逃せません。『ガンダム』のような強力なユニットは攻撃時にタイムライントラックを多く消費し、シャア専用ザクのように機動力の高いユニットは行動回数が多いなど、ユニットカードのステータスには長年『ガンダム』に関わってきたバンダイらしいこだわりが感じられます。
もちろんユニット(駒)の造形も、さすがBANDAI SPIRITSと思わせるクオリティです。
●強力なIPでボードゲーム市場へ
今回発表された2タイトルは、狙うプレイヤー層もゲーム性も対照的です。『ポケコロ』は対象年齢8歳以上で、10分程度で遊べるライトなゲーム。『GUNDAM ASSEMBLE』は対象年齢15歳以上で、複雑な盤面やリソース管理を含む本格的なミニチュアボードゲームです。
ライトユーザーからコアなボードゲームファンまで取り込むラインアップからは、BANDAI SPIRITSが卓上ゲームという新たなホビー領域を本格的に広げようとしている意図がうかがえます。
(レトロ@長谷部 耕平)





















