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『ピーター・パン』は“不適切”な表現だらけ? 金ロー本編ノーカット放送に「大丈夫?」の声

何十年も前の映画を見返すと、現代では考えられないセリフや、コンプライアンス的に問題視されかねない表現など、思わず驚かされる場面に出会うことがあります。それは実写作品に限らず、アニメ映画も例外ではありません。子供たちに夢を与える存在として知られる「ディズニー」作品であっても、過去作にはとんでもない表現が含まれていました。

現代ではアウトな発言?「女は赤ちゃんを……」

画像は、『ピーター・パン』DVD(Happinet) (C)Disney
画像は、『ピーター・パン』DVD(Happinet) (C)Disney

 2026年5月29日の「金曜ロードショー」では、ディズニー映画『ピーター・パン』が本編ノーカットで放送されます。自由に空を飛べる少年「ピーター・パン」が、「ウェンディ」たち3姉弟を夢の国ネバーランドへ連れ出す物語として知られていますが、作品をよく知るファンからは「地上波で流して大丈夫?」と不安視する声も少なくありません。

 というのも本作が公開されたのは1953年。現在よりも表現規制がはるかに緩かった時代の作品であり、いまの価値観では問題視されかねない描写が数多く含まれているのです。

 実際、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(プラス)」では、「この作品には、人々や文化に対する、否定的な表現や横暴な振る舞いを描写したシーンが含まれています」「このような固定観念は作品制作当時でも誤りであり、現代においても誤っています」といった注意書きが冒頭に表示されます。

 なかでも分かりやすいのが、ネバーランドに暮らす先住民族たちの描写でしょう。作中では彼らが一様に赤い肌で描かれているほか、白人の子供たちが「あんたたちはどうして赤いの?」などと尋ねる楽曲も登場します。さらに彼らの言葉を理解できないものとして扱ったり、羽根飾りを頭につけて踊る姿が強調されたりするなど、現在では「ステレオタイプな表現」「人種差別的な描写」だと指摘される場面が目立ちます。

 そのほか未成年の喫煙シーンに加え、主人公であるピーターの振る舞いもかなり奔放でした。人魚たちにいじめられるウェンディを見てゲラゲラ笑ったり、ほかの女の子にすぐ目移りしたりと、よくも悪くも「子供」らしさ全開のキャラクターなのです。

 作中では直接描かれていないものの、「フック船長」の左手を切り落とし、それをワニに食べさせたという、ディズニー映画の主人公にあるまじき過去も語られていました。いま改めて振り返ると、フック船長がピーターを執拗に恨む気持ちも分かる気がします。

 加えて作中には、女性を軽視しているように見えるシーンが少なくありません。本作では「女=母」とする価値観がたびたび描かれており、そもそもピーターがウェンディたちをネバーランドへ連れて行った理由も、ウェンディを子分たちの母親代わりにするためでした。

 それだけでなく、先住民族たちが開いた宴の場では、ウェンディが「女は赤ちゃんをおんぶ」「女は薪を持っておいで」などと命じられる場面も登場します。こうした描写からも、制作当時の価値観が色濃く表れているといえるでしょう。

 ただ、『ピーター・パン』にはウェンディの成長物語としての側面もあります。さまざまな理不尽や価値観に触れながら、少しずつ大人へ近づいていく彼女の姿も、本作を語るうえで欠かせない見どころのひとつなのです。

 現代の基準で見れば、確かに驚かされるシーンの連続でしょう。しかし一方で、こうした作品が後世に残されるからこそ、当時の価値観や表現を知る手がかりにもなります。単純にカットするかどうかではなく、時代背景ごとどう受け止めるかも含めて、作品の見方が問われているといえそうです。

(ハララ書房)

【画像】え、「まじ?」「予想外」こちらがピーター・パンを演じる「現役アイドル」です(3枚)

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ハララ書房

エンタメ記事専門の編集プロダクション。漫画・アニメ・ゲームはもちろん、映画やドラマ、声優にも精通。メイン・サブを問わず、カルチャーの最前線を追いかけていきます。

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