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炭治郎もポカン… 『鬼滅の刃』でサラッと描かれた「謎の設定」に驚愕

『鬼滅の刃』の魅力といえば、ほかの作品では見たことがない「独創的な設定」が挙げられるでしょう。しかしそのなかには、まったく作中で掘り下げられないまま終わった謎の設定も含まれています。吾峠呼世晴先生のイマジネーションには、驚愕するほかありません。

謎のまま終わった信じがたい事実

気になるけど、謎は謎のままでいい? 画像は「鬼滅の刃(完全生産限定版)」Blu-ray&DVD 第1巻(アニプレックス)
気になるけど、謎は謎のままでいい? 画像は「鬼滅の刃(完全生産限定版)」Blu-ray&DVD 第1巻(アニプレックス)

 すでに原作が完結している『鬼滅の刃』ですが、あらためて読み返してみると、謎めいた設定がいくつも存在することに気が付きます。たとえば自分の階級を示すことができる「藤花彫り(とうかぼり)」という設定が、いつの間にか生まれており、読者はおろか炭治郎でさえもポカーンとしていました。ほかにどんな奇妙な設定があったのか、振り返ってみましょう。

●「山の天気は変わりやすい」が通用しないトンデモ峰「陽光山」

「鬼殺隊」の主力装備である日輪刀は、「陽光山(ようこうざん)」で採れる「陽光を吸収した砂鉄と鉱石」が原料となっています。炭治郎の刀を造った鋼鐵塚(はがねづか)さんいわく「陽光山」は一年中陽が射しており、なおかつ「くもらないし雨も降らない」そうです。

 さらには「太陽に一番近い山」とも説明しているので、おそらく上空に雲が存在しないほど大きな山なのでしょう。とはいえ日本一高い富士山はくもりもすれば雨も降る山であり、標高8848mを誇るエベレストでさえ、上空に雲があるために積雪します。また種類にもよりますが、雲は1万数千メートルの高さにできることもあるといいます。そうなると「陽光山」は、とんでもない高さの山である可能性が……。

 しかし、鋼鐵塚さんが「陽光山」の説明をした際に描かれた山には木が生えている様子が見て取れます。富士山やエベレストのように標高が高い山の頂上には樹木が育つうえで必要な環境が整っておらず、植物が生えなくなることから、エベレスト以上に標高が高いとは考えにくいでしょう。「陽光山」は、くもらないし雨も降らないことから「太陽に似ている」という意味で「太陽に一番近い山」と呼ばれているのかもしれません。

 鬼や日輪刀の存在よりも、よほど謎に満ちているといえるでしょう。

●ねずみなのに筋骨隆々! 陰の鬼殺隊こと「ムキムキねずみ」

『鬼滅の刃』で描かれた気になる存在といえば、音柱である宇髄天元(うずい てんげん)が使役する忍獣「ムキムキねずみ」も忘れられません。その姿はシュールかつインパクト抜群で、上半身は筋肉でパンパンに膨れ上がり、なおかつ二足歩行。特別な訓練を受けているため知能も高く、1匹で刀1本を持ち上げる程度に力も強いようです。

『鬼滅の刃』には、鬼殺隊の伝令係である鎹鴉(かすがいがらす)を始めとして、さまざまな動物が登場しますが、そのなかでもムキムキねずみは明らかに異質です。しかしなぜか作中では、さらっとした説明しか行われていません。嘴平伊之助(はしびら いのすけ)なども当たり前のように存在を受け入れ、「ねずみ共!! 刀だ!!」と刀を持ってこさせていました。

 ただTVアニメ版ではOPにレギュラー出演しているほか、「ムキッ、ムキッ」というセリフだけのために、人気声優の木村昴さんを起用しています。さらに第4話の「大正コソコソ噂話」においては宇髄自らムキムキねずみの解説を行い、「陰の鬼殺隊といってもいい」と彼らの活躍ぶりを称賛していました。ムキムキねずみは単なるイロモノではなく、人気と実力を兼ね備えた存在のようです。

【画像】えっ、原料は一緒なの? これが個性出すぎな日輪刀の持ち主です(5枚)

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