累計1億台超へのスタート こちらが35周年「ゲームボーイ」の全ローンチタイトルです
2024年で発売35周年を迎えるゲームボーイ、ローンチタイトルは4本でした。そのうちの1本は『スーパーマリオ』の名を冠するシリーズタイトルです。あとの3本も、実に手堅いラインナップといえるでしょう。
その後約12年の現役を貫いた携帯ゲーム機のはじまり

任天堂の携帯ゲーム機「ゲームボーイ」(以下、GB)は、2024年で発売35周年を迎えます。
発売日は1989年4月21日で、1998年にはシリーズに数えられる上位互換機「ゲームボーイカラー」、2001年には後継機の「ゲームボーイアドバンス」が登場しました。そのGBの約12年間の歴史は、本体およびこれと同時に発売された4本のローンチタイトルから始まります。
4本のなかでも目玉といえるのが『スーパーマリオランド』で、任天堂が誇るキャラクター「マリオ」を主人公にした「スーパーマリオ」シリーズのひとつに数えられるタイトルです。本作はマリオを操作して、宇宙怪人「タタンガ」にさらわれた「サラサ・ランド」の「デイジー姫」を救出するという内容で、それまでに発売されていたシリーズを踏襲する右スクロール型のアクションゲームでした。
ただ、マリオのパワーアップ状態が従来とは少し異なり、「スーパーキノコ」を取ると体が大きくなって「スーパーマリオ」になるところまでは同じであるものの、その後「フラワー」を取った場合には「ファイアマリオ」ではなく「スーパーボールマリオ」になります。『スーパーマリオブラザーズ』から遊んでいたプレイヤーからは「お祭りとか行ってよく手に入るスーパーボールを投げるマリオに驚いた」「似て非なる要素が多くて子ども心にパクリゲームだと思っていた」などといった声も聞かれました。
残り3本のうち2本は、1983年にファミコンと同時発売されたソフトにも見られた野球と麻雀のゲームです。GBでのそれは『ベースボール』『役満』というタイトルで任天堂より発売されました。
これらのゲームは別売りの通信ケーブルを使用してGB同士をつなげば、ふたりで遊ぶことも可能です。当時のプレイヤーからは「高校生の頃、休み時間に通信ケーブルを差して対戦しまくっていた」「通信ケーブルを持っていた友人がひとりだけだったので、彼の家に集まって遊んでいた」といった声が挙がっていました。
ローンチタイトル最後のひとつは、パドルをコントロールしてボールを打ち返し、ブロックを崩す『アレイウェイ』(任天堂)です。パドルの端にボールを当てて、打ち返す角度を変えるといった技などを駆使して、全32ステージのクリアを目指します。
ネット上には「ただのブロック崩しではなく、迫ってきたり、ブロックが動いたりするシステムに驚いた」「残機ゼロになるとマリオがパドルから飛び出すのにびっくりした」など、単純なブロック崩しでは終わらせない演出について語る声が見られました。
こうした4本のローンチタイトルからスタートしたGBは、その2か月後に発売された『テトリス』や、7年後の1996年2月27日に発売された『ポケットモンスター 赤・緑』などが大いにヒットし、最終的なシリーズの本体販売台数は累計1億1869万台を記録しました。
(LUIS FIELD)