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原作以上の衝撃シーンも? R指定でガッツリ実写映画化された過激なマンガ4選

激し過ぎるバイオレンス描写やベッドシーンから、「映像化は難しい」と言われるマンガは少なくありません。しかし、なかにはそんな懸念が抱かれるも、R指定の実写映画として公開され、原作ファンも初見の観客も驚かせた作品もありました。

刺激が強過ぎて「もう無理!」となる人も?

映画『ヒメアノ~ル』ビジュアル (C)古谷実・講談社/2016「ヒメアノ~ル」製作委員会
映画『ヒメアノ~ル』ビジュアル (C)古谷実・講談社/2016「ヒメアノ~ル」製作委員会

 マンガの実写化が発表されると、作品によっては「観たいけど、さすがにあのシーンは再現できないでしょ」「マンガだからできた表現だから実写は向かない」など。懸念の声が出てSNSでトレンド入りすることも珍しくありません。また、目を逸らしたくなるような暴力シーン、激しい性描写が特徴的な青年マンガの実写化では、「再現して大丈夫なのか……?」とさらなる心配も生まれるでしょう。

 今回は過激シーンから逃げずにR15+指定で公開された、激しすぎるマンガの実写映画を紹介します。

●『ヒメアノ~ル』

『行け!稲中卓球部』や『ヒミズ』などで知られる古谷実先生による同名マンガの実写化映画『ヒメアノ~ル』は、快楽殺人犯の森田を中心とするサイコスリラー作品です。

 2016年に実写版映画が公開された際は、人間をターゲット(餌)としか考えておらず、人の首を絞めることに性的興奮を感じるサイコパス的な一面を持つ森田を、当時現役のジャニーズアイドルだった森田剛さんが演じたことも大きな話題となりました。

 最初は冴えない青年、岡田(演:濱田岳)と先輩の安藤(演:ムロツヨシ)、安藤が思いを寄せるカフェ店員・ユカ(演:佐津川愛美)の三角関係を描くラブコメかと思いきや、後半から森田の手でありふれた日常が狂気に染まっていく同作は、原作とはまた別の残虐シーンも多々あり、レーティングはR15+に指定されています。

 特に岡田とユカのベッドシーンと、森田の殺人シーンが交互に描かれる演出や、侵入した家の女性を犯して殺した後、平然とカレーを食べ始める森田の姿、殺される寸前に失禁する被害者など、生々しい描写が相次ぎました。2015年に行われた関係者向けの試写会では、途中退席者が出たことも明らかになっています。そんな人として壊れてしまった森田のバックボーンは、原作とはまた別の設定で描かれており、過激ながらも最後は切ない涙を誘う作品として支持されました。

●『愛しのアイリーン』

 前述の『ヒメアノ~ル』を手がけた吉田恵介監督は、同じくR15+指定となった実写映画版『愛しのアイリーン』でもメガホンを取っています。

『宮本から君へ』『ワールドイズマイン』などで知られる新井英樹先生による『愛しのアイリーン』は、国際結婚した主人公を通して地方の農村が内包する問題までも真っ向から描いた作品です。原作は生々しい性描写に加え、暴力シーンも多く、映画化発表の際も「実写化は難しいのではないか」という声も出ていました。

 40歳を過ぎても恋愛経験がない主人公・岩男(演:安田顕)は、貯金をはたいて結婚したフィリピン人女性のアイリーン(演:ナッツ・シトイ)を連れて実家に帰ってきますが、息子を溺愛する母・ツル(演:木野花)から猛反対を受けます。持て余した性欲が発散できないあまり放送禁止用語を叫びまくる岩男も強烈ですが、息子が突如連れてきたアイリーンに初対面で猟銃を向けるツルも常人離れしたキャラクターです。

『愛しのアイリーン』は、実家で暮らす中年独身男性や閉鎖的で固定観念に捉われた老人ばかりの村社会、売春の斡旋を行うヤクザといった社会の闇に斬り込んだ作品でもあります。あるキャラの局部がモザイクなしで映り込むほか、流血シーンも多く、観た人からは「思ってた以上にエロもグロもあった」「ツルさんがハサミ使って○○の場面に目背けた」などの感想も続出しました。それでも「キャストの演技が凄過ぎて震えた」「万人にはおすすめできないけど、観て良かった」「過激だけど純愛もの」と、好意的な声も目立っています。

【画像】え…ポスターも怖い! これが衝撃と興奮の「R指定」にされた実写版映画です(8枚)

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