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「気軽に見始めたら…」 第1話から衝撃なアニメ3選「主要キャラがフェイク?」

その後の視聴を続けるか否かの基準になるアニメの第1話に関して、人によって作品に求めるものは違うでしょう。やはりインパクトを残すことが大事なのか、1話目から衝撃展開が登場するアニメも少なくありません。今回は、視聴者の間で「衝撃だった」と話題になったアニメ作品を振り返りましょう。

放送前のプロモーションで視聴者を欺いた第1話

「 喰霊-零- 」10th Anniversary Blu-ray BOX(KADOKAWA)
「 喰霊-零- 」10th Anniversary Blu-ray BOX(KADOKAWA)

 TVアニメの第1話は、いかに視聴者の心をつかむかが重要になるパートで、その良し悪しによって人気を左右するといっても過言ではありません。なかには「主人公死亡」「フェイクの情報で視聴者を裏切る」といった衝撃的な展開も存在します。今回は、1話から視聴者に衝撃を与えたアニメを振り返りましょう。

※この先の記事は『喰霊-零-』『デッドマン・ワンダーランド』『戦姫絶唱シンフォギア』のネタバレを含みます。

●『喰霊-零-』

 1話目から衝撃的な展開だった作品といえば、2008年放送のアニメ『喰霊-零-』は外せません。同作はマンガ『喰霊』(作:瀬川はじめ)を原作としたホラーアクションもので、1話「葵上(あおいのうえ)」では、アニメオリジナルのキャラである「防衛省超自然災害対策本部特殊戦術隊第四課(特戦四課)」メンバーの観世トオルや、春日ナツキなどが悪霊討伐のために奔走します。

 放送当時は誰もがトオルを中心とした特戦四課のメンバーが活躍すると思っていたなか、1話の終盤では特戦四課の6人がひとりの少女によって(のちに女子高生の諫山黄泉とわかる)全滅させられました。実際に筆者も1話を観たときは驚きの連続で、悪霊討伐が一段落したあとに進藤マサキが黄泉の刀によって唐突に腕を斬り取られ、さらに次々と特戦四課のメンバーが殺されていき、そのまま答え合わせもなくエンディングになって理解が追いつきませんでした。

 これは放送開始まで仕組まれた制作側のフェイクで、特戦四課は「ダミー」の主要キャラだったのです。公式サイトには特戦四課のキャラクター紹介や、特戦四課誕生の経緯などが語られた「放送開始直前企画 スタッフ特別座談会」も掲載され、本格的に視聴者を欺く工夫がいくつも施されていました。

 そして、2話以降から本当の主要キャラである黄泉と女子中学生の土宮神楽を軸に、物語が進んでいきます。大がかりなフェイクによって裏切られた視聴者が多く、「急に主要キャラが死んでいくから、そのインパクトといったら絶大だった」「まんまとフェイクに騙された」など今も語り継がれています。

●『戦姫絶唱シンフォギア』

 放送前から視聴者を欺く戦法を取った作品では、2012年に放送された『戦姫絶唱シンフォギア』も当てはまるでしょう。

 同作は人類を脅かす認定特異災害「ノイズ」と、シンフォギアシステムを身に纏った少女たちによる戦いを描いた「変身ヒロインもの」で、「歌いながら戦う」という演出も同作の大きな特徴です。

 第1話で最初にノイズと戦ったのは、放送前のキービジュアルに登場したトップボーカルユニット「ツヴァイウィング」の風鳴翼と天羽奏でした。シンフォギアシステムによってノイズたちを次々と倒していきますが、たまたまその場にいた一般人の立花響が致命傷を負ってしまったことで、そこから一気に状況が一変します。

 奏は危機的状況を察して大技「絶唱」を発動してノイズを殲滅したものの、その負荷に耐え切れずに死亡しました。キービジュアルに描かれていた主要キャラが1話で途中退場したことに対し、ネット上では「見た目が好きだから推そうと思った矢先に…」「さっそく主要キャラが死んでしまって言葉を失った」など、戸惑いを隠せない視聴者が続出しました。

 そして生き残った翼と響は、ともに私立リディアン音楽院高等科に進学します。その後に響もシンフォギア装者として戦うことになり、そこで初めて響が真の主人公であることに気付かされるのでした。

【画像】え…っ? 「普通に主人公でも見ちゃいそうなくらいのキャラデザ」これが『喰霊-零-』の特戦四課の美男美女たちです(4枚)

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