「ガンダム三大悪女」の顔ぶれに異変? さらなる悪女続々登場で入れ替わり必至か
いつからかファンの間で「ガンダム三大悪女」なる存在が広く知られるようになりました。しかし、シリーズが進むことで候補者とされる更なる悪女たちが次々と生まれていきます。はたして現在の三大悪女とは誰を指すのでしょうか。
ファンからのヘイトを集める「ガンダム三大悪女」とは?
「ガンダムシリーズ」の女性キャラクターのなかで、ファンからいつしか「ガンダム三大悪女」と呼ばれるようになったキャラクターたちがいます。しかし、近年はその顔ぶれにも変化が見られるようになりました。
1990年代ごろから「ガンダム」ファンの間でささやかれるようになった「ガンダム三大悪女」、人によって判断基準は異なるものの、おおむね作品内での行動で視聴者に悪印象を抱かせるような女性キャラクターがそう呼ばれていました。
その3人には、これまで「カテジナ・ルース(機動戦士Vガンダム)」「ニナ・パープルトン(機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY)」「クェス・パラヤ(機動戦士ガンダム 逆襲のシャア)」と、おおむね決まった名前が挙げられてきています。
しかし近年では、作品数も増えたことで、より悪辣な行動の目立つ人物が増えてきました。さらにスピンオフ作品といった形で行動を見直されたこともあり、上述した「クェス」は三大悪女「候補」レベルに下がっている模様です。
無論、誰かが決めるわけではないため、「これが最新の顔ぶれだ」とは誰にも言えません。そうした前提の下で、昨今「ガンダム」シリーズの三大悪女「候補」としてよく名前の挙がるキャラクターについて見ていきましょう。もっとも、筆者も「ガンダム」ファンのすべて(コミュニティ等)の声を網羅しているわけではないので、候補者に漏れがあるかもしれません。そのことはご理解ください。
さて、近年はその悪女に、「キシリア・ザビ(機動戦士ガンダム)」の名前が挙がっているそうです。「どうして今さら?」と思いますが、これはおそらく『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の影響ではないでしょうか。『THE ORIGIN』でのキシリアの謀略の数々はかなりのものであり、「一年戦争」の悲劇を裏で操っていた黒幕のイメージがありました。
個人的な感想ですが、TV版と劇場版でのキシリアの行動には擁護できる部分も多々あり、一概に悪人と呼べるとも思えません。ところが、『THE ORIGIN』では納得の悪女でした。時には後年の作品で悪女に認定される珍しい例なのかもしれません。
当初は名前があがっていなかったのに候補者として出てきたキャラクターに、「レコア・ロンド(機動戦士Zガンダム)」がいます。レコアの場合、特に更新された悪行はないのですが、席が空いたことで候補者として繰り上がったのでしょう。もらい事故のような不運です。
これと似た例で近年に候補者入りしたのが、「ナディア・ロナ(機動戦士ガンダムF91)」でした。ほかのキャラクターたちと違って直接的に悪いことをしているわけではないものの、とった行動が結果的に悲劇のもとになったという意味では周囲に多大な迷惑をかけています。
同じように悪意がなく周囲に迷惑をかけたということで、「シャクティ・カリン(機動戦士Vガンダム)」を挙げる人も少なからずいました。筆者としては、シャクティは聖女イメージでしたので、人によって悪女の基準は違うものだと妙に納得したものです。
ちなみにガンダム三大悪女候補者は宇宙世紀だけにとどまらず、いわゆる「アナザーガンダム」シリーズにも及んでいました。