マグミクス | manga * anime * game

「ガンダム三大悪女」の顔ぶれに異変? さらなる悪女続々登場で入れ替わり必至か

21世紀以降には更なるヘイトを生んだ三大悪女候補も出現

ファンも多いというネーナ(右)。「機動戦士ガンダム00 5」(バンダイナムコフィルムワークス) (C)創通・サンライズ・毎日放送
ファンも多いというネーナ(右)。「機動戦士ガンダム00 5」(バンダイナムコフィルムワークス) (C)創通・サンライズ・毎日放送

「アナザーガンダム」と言いましたが、別の言い方をすると「21世紀枠」といえるかもしれません。そこには従来の価値観とはまた違った意味での三大悪女候補がいました。

 その筆頭とされるのが、「フレイ・アルスター(機動戦士ガンダムSEED)」です。物語開始直後は情報が少なかったことからヒロイン候補と目されていたところ、父親の悲劇的な最期により豹変しました。主人公「キラ・ヤマト」を利用するため肉体関係におよぶという展開は、当時はお茶の間の視聴者を凍らせたほどです。

 もっとも、その後の展開で敵に捕らわれるという展開があり、その最期には精神世界からキラに謝罪していることから、情状酌量の余地があるともいえるでしょう。たった一度の場面が印象を決定づけた悪例かもしれません。

 逆に情状酌量の余地がないといわれているのが、「ネーナ・トリニティ(機動戦士ガンダム00)」です。ネーナの一番の悪行といえるのが、関係の全くない結婚式場に砲撃したことでした。この行為で式場にいた人間のほとんどが死亡し、「ルイス・ハレヴィ」は片腕を失う重傷となります。これがきっかけでルイスは兵士となるのですから、その罪は非常に大きいといえるでしょう。

 その最期も、ルイスによってかたき討ちされることになりました。まさしく因果応報といえるでしょう。もっともネーナもこの一度の過ちが大きかっただけで、他に大きく目立った悪行があるわけではありません。また声が人気声優の釘宮理恵さんということで、こういった行為にも関わらず熱狂的なファンも少なからずいるようです。

 最近では「プロスペラ・マーキュリー(機動戦士ガンダム 水星の魔女)」の名前も、三大悪女候補として耳にしました。娘思いという母親らしい面がある一方で、その目的のためには手段を択ばないというところが非情さを感じるようです。

 もっとも演出でかなり意図的に怪しい人物として描かれていた節もあり、行動自体を整理していくと理解できるところもありました。そういう点では、個人的にはそこまでとは思えません。

 三大悪女候補に挙がる最新の名前は、「アグネス・ギーベンラート(機動戦士ガンダムSEED FREEDOM)」と、「アウラ・マハ・ハイバル(機動戦士ガンダムSEED FREEDOM)」でした。ともに目に余る行動があるのですが、本来の三大悪女の基準を満たしていないと思われます。

 人の好みはそれぞれ。三大悪女候補に名前が挙がる人物を見ていくと、「そんな理由で?」と首をひねることもまれにあります。このままシリーズが続いていけば、やがて3人には収まり切れず、「八将軍」や「十三人衆」などにまで人数が増えるかもしれません。

 もっとも個人的には、ニナのファンですので、今後の「ガンダム」シリーズで更なる強力な悪女候補が登場することで、早々に三大悪女から降格してヘイトの標的にならないことを切に望みます。

(加々美利治)

【画像】「よし許された」手のひらサイズのニカ姉を愛でようぜ あとチュチュも(14枚)

画像ギャラリー

1 2