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放送終了の『葬送のフリーレン』2期 充実の「アニオリ」に隠されていた「3期への伏線」とは?

大好評のうちに放送終了した『葬送のフリーレン』第2期を振り返ると、原作にはないアニメオリジナルのシーンが多く挿入され、ファンを喜ばせましたが、そこには第3期に向けた「あるテーマ」が隠されていました。

アニオリが「補強」していた裏のテーマがあった?

アニメ『葬送のフリーレン』34話で、一級魔法使い「ゲナウ」の故郷を襲った魔族の「討伐要請」に応えるフリーレン (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
アニメ『葬送のフリーレン』34話で、一級魔法使い「ゲナウ」の故郷を襲った魔族の「討伐要請」に応えるフリーレン (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

 2026年1月から放送され、大好評のうちに最終回を迎えたTVアニメ『葬送のフリーレン』第2期は、第1期と比べてアニメオリジナル要素(以下、アニオリ)が多かった印象があります。もちろん、原作で描かれなかったシーンを補完したアニオリが充実したのは、ファンとしては嬉しいポイントです。

 ただ、アニメ2期は長編ストーリーがほぼなく、短いエピソードをつないだ展開でした。話数をまたいで描かれたのは、「フェルン」と「シュタルク」のデート回と、「神技のレヴォルテ」との戦いくらいでした。

 そう考えると、2期には「縦軸」と呼べるものが希薄です。そこでアニメスタッフが注力したと思われるのが、2期を通して見えてくる「縦軸」の構築でした。観終わった人は感じたでしょうが、2期のフリーレンたちの旅は、「誰かの故郷を守る」という部分にスポットを当てています。

 この部分をアニオリで補強していました。今まで住んでいた故郷を捨て、「新しい場所に移り住んだ方がいい」という話題がたびたび出てきます。しかし「故郷は捨てられない」という人びとの思いを汲み、フリーレン一行が問題を解決するという展開が多くありました。

 この思いを託されるフリーレン一行もまた、それぞれに故郷を滅ぼされたという過去があります。「自分たちと同じ悲劇を繰り返させない」というフリーレン一行の活躍が、第2期のメインとなる部分でしょう。それを色濃く浮き彫りにさせたのが、アニオリ展開だったというわけです。

 そして、この「誰かの故郷を守る」という戦いは、2027年10月の放送が決まったアニメ3期『黄金郷編』へと、思わぬ形でつながることになります。

【画像】「え、ラストワン賞が良すぎ」これが『フリーレン』初の「一番くじ」ラインナップです(7枚)

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加々美利治

TVマンガ研究家。おもにトレーディングカードやシールといったアイテム関係のテキスト制作に携わる。21世紀以降は東映アニメーションやバンダイナムコのwebサイトでのライティングを請け負う。近年はネット記事執筆へと軸足を移す。

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