ただのエロ展開か←騙された! 最終回で主人公が“消え去る”鬱アニメ
アニメやマンガの主人公は、活躍の果てに最後には幸せになるのではないか、と予想する人も多いでしょう。しかし、なかには最終話で主人公が死亡する鬱展開が待ち受けており、視聴者を驚かせた作品もありました。
「ハッピーエンド」「バッドエンド」結末に意見が分かれる
アニメに登場する主人公は、言わずもがな作品の中心人物であり、もっとも重要な存在といえるでしょう。存在の大きさゆえに多くの人は、主人公の安全を信じて疑いませんが、なかには最終回で主人公に悲劇が降りかかる作品もありました。
※この記事には『ハッピーシュガーライフ』『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』『土下座で頼んでみた』についてのネタバレを含みます。
●『ハッピーシュガーライフ』
かわいい絵柄に反してサイコホラーな展開が繰り広げられる『ハッピーシュガーライフ』は、最終回でバッドエンドとも受け取れる展開が待ち受けていました。本作は「ガンガンJOKER」で連載されていた同題マンガ(作:鍵空とみやき)を原作とした作品です。
愛を理解できず男遊びを繰り返していた主人公「松坂さとう」は、ある日、無垢な少女「神戸しお」に出会って本当の愛を知ります。さとうはしおを連れ去ってふたりで暮らしはじめ、その生活を守るため、あらゆる障害を取り除こうとするのです。
終盤ではさとうの友人「飛騨しょうこ」に秘密がばれ、さとうはしょうこを殺害してしおと海外逃亡を図ります。しかしそれを、しおの実兄「神戸あさひ」によって阻まれました。さとうとしおは行き場がなくなり屋上から飛び降り、さとうは命を落とします。生き残ったしおは、狂気に満ちたさとうを彷彿とさせる姿でさとうへの愛を語るのです。
なお、主人公が死亡したうえに狂気が受け継がれる結末は「ハッピーエンド」「メリーバッドエンド」とファンの間で意見が二分しているようです。
●『土下座で頼んでみた』
ふなつかずき先生の大人気同人誌シリーズをショートアニメ化した『土下座で頼んでみた』も、いきなり主人公が殺害されて視聴者が驚愕しました。
本作は女の子のいろいろなところを見たくなってしまう主人公「土下座(どげ すわる)」が、土下座をして女の子たちに胸や下着を見せてもらう大人向けのアニメです。
最終回で登場した、妹を名乗る「思井綾芽(おもい あやめ)」はお願いされると喜びながら服を脱ぎ始めますが、その後ろで「妹いないだろう、座」「親戚にもこんな子いないぞ」と不穏なナレーションが入ります。そして、服を脱いだ綾芽は豹変して座を刺し、「これで兄様は私のもの」と恍惚とした表情を浮かべました。このまま主人公死亡のバッドエンドと思いきや、なんと座は異世界転生して新たな人生を手にするのです。
この急すぎる展開には「お色気描写には満足したけど、急な『School Days』展開にびっくりした」「最終回で刺されるとかバッドエンドだけど、異世界転生は笑った」と、驚きや笑いの声があがりました。