“火ノ傷の男”最有力はドラゴンだけど… 『ワンピ』エルバフでの進展もささやかれる
マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』では、各勢力が「ワンピース」争奪戦に向けて動きを見せ、「火ノ傷の男」が重要人物として注目されています。考察者の間で複数の候補があげられているなか、革命家「ドラゴン」は共通点が多く、有力候補とされています。
尾田先生、忘れちゃったりしてないよね……?
最終章で盛り上がるマンガ『ONE PIECE(ワンピース)』(作:尾田栄一郎)では、「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」をめぐり、各勢力が大きな動きを見せています。そのなかでたびたび話題に上るのが「火ノ傷の男」です。「火ノ傷の男」は、「ワンピース」にたどり着くための「ロード歴史の本文(ロードポーネグリフ)」の手がかりを持つ重要人物とされています。
※本記事には『ONE PIECE』コミックス110巻以降の内容を含みます。ご注意ください。
「火ノ傷の男」の正体は謎に包まれており、これまでさまざまなキャラクターが候補としてあげられてきました。なかでも、主人公「モンキー・D・ルフィ」の父であり、革命軍総司令官でもある「モンキー・D・ドラゴン」は、顔のタトゥーといった外見的特徴や、キャラクター同士のセリフから、最有力候補として注目されています。
現状の大きな伏線は、107巻1081話で描かれた「黒ひげ海賊団」の酒場での回想シーンです。船員のひとり「ラフィット」は、火ノ傷の男について「真っ黒な船に乗り 近づくと巨大な渦で敵船を飲み込んだとか……!!」「能力者かもしれません…」と語っています。この描写は、60巻589話に登場した黒く描かれた革命軍の船「ヴィント・グランマ号」や、風や天候を操ると考えられるドラゴンの能力を想起させます。
また、元インペルダウン看守長「シリュウ」が発した「政府の人間であると踏んでる」というセリフも気になります。これにより、ドラゴンがかつて海軍に所属していたことから、「世界政府が所有するポーネグリフを盗み出し、逃走したのではないか」という読者の推測を呼びました。
さらに、105巻1056話では、ルフィたちが「ワノ国」から出航する際、火ノ傷の男について言及された場面で「トラファルガー・ロー」だけが無言でうつむいていました。この意味深な反応から、一部の読者は、ローの恩人である「コラソン」が「火ノ傷の男」ではないかという意見もあがっています。コラソンはローの回想シーンで海兵として極秘任務に携わっていたことが判明しており、歴史に関わる重要な情報を持っていた可能性も考えられるでしょう。
ただし、コラソンは13年前にすでに死亡しています。関わりがあるとすれば、ローがコラソンと行動をともにしていた時期に、「火ノ傷の男」に関する話を耳にした可能性が考えられます。また、ドラゴンとコラソンが海軍に在籍していた時期が重なっていた場合、両者の間に何らかの関係があった可能性も否定できません。
ほかにも現在、新たな冒険の舞台「エルバフ」では、「ニコ・ロビン」と、かつて彼女を救った元海軍中将「ハグワール・D・サウロ」が感動の再会を果たしました。そのサウロは、22年前に壊滅した「オハラ」の事件で大きな火傷を負っており、オハラに残された重要な文献を保管していることから、「火ノ傷の男」の候補とされています。
今後の展開で、サウロがオハラの文献から得た新事実が明らかになり、「ロードポーネグリフ」に関する話題も進展する可能性があります。「エルバフ」の地で、謎多き「火ノ傷の男」の正体に迫ることはできるのでしょうか?
(LUIS FIELD)