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主人公機が燃え尽きた!?『ゲッターロボG』の衝撃 後のロボットシーンに大きな影響

1975年5月15日、1970年代を代表するロボットアニメ『ゲッターロボ』の続編『ゲッターロボG』が放送開始されました。まだ主人公機が交替するという概念がほとんどない時代、画期的なストーリー展開でした。

炎のなかに崩れ落ちるゲッターロボ

『ゲッターロボG』DVD VOL.3(東映ビデオ)
『ゲッターロボG』DVD VOL.3(東映ビデオ)

 1975年5月15日に放送開始した『ゲッターロボG』は、前作『ゲッターロボ』の直接の続編にあたります。戦死した巴武蔵に代わり車弁慶を新たなパイロットとして迎え入れた新生ゲッターチームが、新たなゲッター「ゲッターロボG」を駆り、ブライ大帝率いる百鬼帝国と人類の存亡を賭けた戦いに臨むストーリーは、当時の少年たちを熱狂させました。幼少時はアニメを見ていて、その後ゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズでゲッターチームを切り札として愛用していたライターの早川清一朗さんが「ゲッター」の思い出を語ります。

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『ゲッターロボ』は1970年代にロボットアニメを見ていた方々ならば、決して忘れることができない不朽の名作です。ささきいさお氏が歌い上げるオープニングテーマ「ゲッターロボ!」の熱さと、イーグル号、ジャガー号、ベアー号が合体変形して誕生するゲッター1、ゲッター2、ゲッター3の変幻自在の戦いぶりは、主人公、流竜馬を演じる神谷明さんの「ゲッタービーム!」をはじめとした数々の叫び声と共に、脳裏に焼き付いて消えることはありません。

 その直接の続編となるのが、『ゲッターロボG』となります。『ゲッターロボ』のラストでゲッター3のパイロットである巴武蔵がコマンドマシンで無敵戦艦ダイに突っ込み、不運にも戦死してしまった場面は、再放送で見ていた筆者に大きな衝撃を与えました。

 そうして始まった『ゲッターロボG』でしたが、『ゲッターロボ』とオープニングテーマが同じだったこともあり、特に別の番組を見ているというイメージは持っていなかったような記憶があります。それよりも気になっていたのは、「武蔵の次は誰が乗るんだろう?」という点だったのですが、番組が始まってすぐに、度肝を抜かれてしまいます。

 あろうことか、ゲッターロボが火に包まれていたのです。

 恐竜帝国との激闘を戦い抜き、数多のメカザウルスを倒してきた無敵のゲッターが、炎のなかに崩れ落ちようとしていたのです。

【画像】続々と生まれた「ゲッター」作品たち

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