「地上波じゃなくても良いから作って!」原作途中で幕を閉じた、続きが熱望される名作アニメ
数ある人気マンガのアニメには、何らかの事情から原作の途中で放送が終了することがあります。なかには、注目のエピソードが描かれないまま最終回を迎え、20年以上経った今でも再アニメ化を望む声が根強い作品もあります。
アニメ終了から20年以上経っても舞台化される注目作品も
![「アシュタロス編」の放送を未だ心待ちにするファンも…『GS美神』DVD 1巻(東映)](https://magmix.jp/wp-content/uploads/2025/02/250131-anime-01-212x300.jpg)
視聴者をにぎわせた人気マンガのアニメでも、原作の途中で放送を終えることがあります。なかでも強烈なインパクトを残した作品や、原作の人気エピソードが未アニメ化の作品は、近年のリメイクブームもあり、再アニメ化を求める声が高まっています。
2022年の人気ゲームとのコラボや、2024年の舞台公演で注目を集めたのが『ボボボーボ・ボーボボ』(作:澤井啓夫)です。本作は、人類を丸坊主にして支配しようとする「マルガリータ帝国」と、髪の自由と平和を守るために戦う主人公「ボボボーボ・ボーボボ」たちの冒険を描いています。
作品を盛り上げるのは、鼻毛をむちのように伸ばして戦う「鼻毛真拳」というぶっ飛んだ技を繰り出すボーボボをはじめとした、破天荒なキャラたちです。彼らが作り出す独特な世界観や予測不能な展開が視聴者を釘付けにしたものの、新たな敵「ハイドレート」との戦いが描かれる「闇皇帝編」の途中、76話で放送が終了してしまいます。
放送終了の理由は公式に明かされていないものの、途中でスポンサーが撤退したことや、日本PTA全国協議会による「子どもに見せたくない番組」で2004年と2005年ともに10位以内にランクインしたことが影響したと考えられています。
ネット上では「クオリティ上げて深夜アニメでリメイクしたらめちゃくちゃウケると思う」「今リメイク放送したら腹抱えるほど笑えるだろうな」といった期待の声があがっています。
原作の人気エピソードが未アニメ化のまま終わった『GS美神』(作:椎名高志)にも、再アニメ化を望む声が多くあります。本作は、ゴーストスイーパー(除霊師)の「美神令子」と、彼女のもとで時給250円のアシスタントとして働く高校生「横島忠夫」が、悪霊や妖怪と戦う物語で、ギャグやラブコメ要素も織り交ぜられた人気作品です。
アニメ版では、第1話から露出度の高い入浴シーンが描かれ、その後も着替えシーンやきわどい描写が登場します。また、美人好きな横島のスケベな妄想や美神へのセクハラも目立ち、まさに「時給250円」といえる行動が際立っていました。
原作では、横島がゴーストスイーパーとしての潜在能力を開花させる姿や、次第に恋心を抱き始める美神との関係性などさまざまな見どころがあるものの、アニメ版では45話で終了しています。途中で終了した理由は明かされていないものの「子供向けのグッズが売れなかったからではないか」といったうわさもありました。
しかし、未アニメ化のエピソードには横島が大活躍したり、人気キャラ「ルシオラ」が登場したりして盛り上がる「アシュタロス編」も残されています。ファンの間でも「アシュタロス編は死ぬまでアニメ化諦めない」「ルシオラをアニメで見たい」など、当エピソードに対して再アニメ化を切望する声が多くあがっていました。
現在のコンプライアンス事情を考えると、お色気シーンの扱いが課題となる可能性はありますが、名エピソードのアニメ化が実現すれば、大きな話題を呼ぶことは間違いないでしょう。
(LUIS FIELD)