『ガンダム』かわいそうすぎるサイド2 「毒ガス虐殺」「風穴」そして「落とされる」
「ガンダム」シリーズの「宇宙世紀」において、もっとも悲惨な運命にあったといえるであろう「サイド2」、その不憫すぎる出来事を振り返ります。一年戦争でも、グリプス戦役でも、なぜか大虐殺の舞台となってしまうのでした。
かわいそうすぎる!! 地球に落下、毒ガス、風穴、散々な目にあう「サイド2」

「ガンダム」作品のいわゆる「宇宙世紀」シリーズにおいて、宇宙に住む人々が暮らす施設「スペース・コロニー」(以下コロニー)が数十基集まった宙域「サイド」は7つ登場します。
なかでも「サイド2」は、もっとも悲惨な運命をたどります。サイド2を襲った悲劇を振り返ります。
●毒ガス注入されたうえ史上初めて地球へ落とされる
宇宙世紀の歴史において、衝撃的な大事件となったのがサイド3の「ジオン公国」による「ブリティッシュ作戦」でしょう。
これはジオンが、地球連邦軍総司令部のある南米ジャブローにコロニーを落とし打撃を与えようというものでした。手始めにジオンは、(政治的に)連邦寄りのサイドを奇襲します。そのなかにサイド2があり、そしてそのコロニー群のなかのひとつ「アイランド・イフィッシュ」に毒ガスを注入しました。当然、全住民死亡の大虐殺……。
その後、アイランド・イフィッシュはジオンの手により地球へ落下させられます。史上初めて「コロニー落とし」の犠牲となったコロニーとなりました。
数数千万人の死者を出す虐殺の果てに、その土地すら消失したアイランド・イフィッシュはかわいそうすぎます。
なお、『機動戦士ガンダム第08MS小隊』の主人公「シロー・アマダ」はアイランド・イフィッシュ出身で、この作戦により家族や友人を失っています。