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ギリセーフ…いやアウトじゃね? 原作の「問題シーン」まんま再現しちゃったアニメ3選

マンガのアニメ化には、原作をどこまで忠実に再現できるかという懸念点がつきものです。マンガでは許されていた描写も、これが地上波で放送されるとなれば話は別。場合によっては泣く泣くカットされることも少なくありません。しかしどういうわけか、そのまま再現されることもあります。

ミギー、もしかしてそのカタチって……

画像はアニメ『寄生獣 セイの格率』キービジュアル (C)岩明均/講談社・VAP・NTV・4cast
画像はアニメ『寄生獣 セイの格率』キービジュアル (C)岩明均/講談社・VAP・NTV・4cast

 コンプライアンスに対する意識が高まっている昨今、アニメの世界においても年々規制が厳しくなり、原作の過激シーンがカットされたり、マイルドに改変されたりすることも珍しくありません。しかし、逆に放送できないと思われていた問題シーンがそのまま再現されたケースも少なくないようです。

 例えばアニメ『メイドインアビス』は、かわいらしい絵柄に反して残酷描写の多い作品として知られていますが、視聴者を驚かせたのは何もグロいシーンだけではありません。アニメ第2話では、年端もいかない少女「リコ」が裸吊りにされる場面が登場し、ファンをざわつかせました。

 リコは物語の主人公にして、好奇心旺盛な孤児の女の子です。特に秘境の大穴「アビス」に対して並々ならぬ情熱を燃やしており、よくアビスの遺物をちょろまかしては孤児院の大人たちからお仕置きされていました。そのお仕置きのひとつが「裸吊り」であり、原作では第1話から登場します。

 対してアニメ版は第1話にこそ登場しないものの、続く第2話で当該シーンがガッツリと描写されていました。「まさか裸吊りが見られるとは(笑)」「地上波に流す度し難いアニメ」などの声がネット上に広がったことは言うまでもありません。

 さらにとんでもないモノが映し出されたのが、岩明均先生原作のアニメ『寄生獣 セイの格率』です。本作は人間に寄生し、その身体を支配する「パラサイト」との戦いを描いた物語で、主人公「泉新一」の右手に取りついた「ミギー」もパラサイトのひとつでした。

 ひょんなことから脳ではなく右手に寄生したミギーは、書物や新一との会話を通じて人間にまつわる知識を学んでいくことになります。アニメ第2話では人間の生殖行動に興味を示し、自身の身体を男性器そっくりの形状に変えて新一を驚かせていました。ほんの一瞬の出来事とはいえ、アニメにギンギンの男性器が登場したことは、今なおネット上で語り草となっています。

 それで言うと、アニメ『ゴールデンカムイ』の「ラッコ鍋」回もいろいろな意味で衝撃的でした。本作は明治末期の北海道を舞台に、ひと癖もふた癖もある登場人物たちが躍動する、下ネタあり変態ありの一攫千金サバイバルです。ラッコ鍋回は、そんな『ゴールデンカムイ』を象徴する迷エピソードでした。

 というのもラッコ肉はアイヌの間で強力な精力剤として扱われていましたが、そうとも知らずに主人公たちは男性だけでラッコ鍋を囲んでしまうのです。やがてラッコ肉の独特な匂いが部屋いっぱいに充満してくると、互いが互いにかわいく見えてしまい、彼らの口から「どう見てもシライシが……色っぽい……」「このマタギ……すけべ過ぎる!」などの迷言がつぎつぎに飛び出します。

 最終的に気持ちを発散させるために、汗だくで相撲を始めるというこのカオス回は、アニメ第2期でしっかりと放送され、X(旧:Twitter)のトレンドに「ラッコ鍋」が入るほど話題を呼びました。

(ハララ書房)

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