死因に「自業自得だ」「つらいけど納得」 衝撃的な理由で主人公が“死亡”したアニメ3選
主人公が最後に死亡する「主人公死亡エンド」のアニメは、視聴者に強いインパクトを与える一方、驚くような死亡理由だと物議を醸すことも少なくありません。どのような作品の「主人公の死」が視聴者のなかで賛否を招いたのでしょうか?
少年マンガの主人公がまさかの病気に?

どの作品においても、主人公は作品の核となる存在です。そのため、主人公が予想外の結末を迎えると、ファンにより大きな衝撃を与えます。
※この記事では『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』『いぬやしき』『土下座で頼んでみた』の終盤の展開に触れています。
特に主人公が命を落とす展開は、忘れられないインパクトを残し、ファンの間では賛否分かれることもありました。では、どのような作品が物議を醸したのでしょうか?
現在、リメイク版が放送されている『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』(原作:和月伸宏)は、幕末に「人斬り抜刀斎」と恐れられた主人公の「緋村剣心」が、人を殺めてきた贖罪のため「不殺(ころさず)」を誓い、人助けのためにさまざまな敵と戦う物語です。
原作マンガでは、妻の「神谷薫」との間に子供を授かりハッピーエンドを迎えました。しかし、OVA『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 星霜編』では、剣心の病死で幕を閉じます。死因については、剣心の病状や薫も同じ病に罹患したことから、「梅毒ではないか」と推測するファンもいました。
この説について、OVAの監督を務めた古橋一浩さんは「病は架空のもの」と明言しています。しかし、報われない展開には「原作からかけ離れ、爽快感のかけらもない結末」「鬱な終わり方だけど、罪を背負った人の生涯と考えれば納得」と、賛否の声があがっています。
なお、本作は和月先生が考えたものではないオリジナルストーリーであり、あくまでも「IFストーリー」として楽しむのがいいでしょう。
また、奥浩哉先生のマンガが原作のTVアニメ『いぬやしき』も、賛否両論を呼びました。冴えないサラリーマン「犬屋敷壱郎」と高校生「獅子神皓」が、宇宙人に機械化されたことで強大な力を手に入れ、一方は人助け、もう一方は人殺しにその力を使うストーリーです。
物語終盤で犬屋敷は暴走する獅子神をくい止め、一件落着かと思われました。しかし、その後、地球に隕石衝突の危機が迫ります。人類滅亡を前に、犬屋敷と獅子神の自爆によって自分たちの大切な人と地球を救いました。
感動的な結末だったものの、原作10巻を1クールにまとめたことで駆け足となり、「メッセージも汲み取れてきれいにまとまった最高のラスト」と声があがる一方、「駆け足だった。ていねいに描ききって欲しかった」と、残念がる声も見られました。
そしてひと味違った形で主人公が死亡した作品として、ふなつかずき先生のマンガを原作としたTVアニメ『土下座で頼んでみた』も挙げられます。本作は、主人公が女性キャラに土下座して胸や下着などを見せてもらう5分枠のショートアニメです。
最終話では、これまで存在が示唆されていなかった主人公の妹が唐突に登場します。彼女は主人公の頼みを聞き入れて、服を脱いだ後、突然、包丁で主人公を刺し「これで兄様は私のもの」と恍惚とした表情を浮かべました。
物語はこのまま主人公の死亡で幕を閉じるかと思いきや、なんと主人公は異世界へ転生してしまいます。そして、「この世界で土下座しろってことなんだな」と言い、異世界でも変わらぬ様子を見せました。
突如現れたヤンデレ妹による刺殺、そしてまさかの異世界転生オチには「いろんな女に頼みまくってたのがバレて刺されたのかな」「土下座も万能ではなかったか」「自業自得だ(笑)」と、刺された理由を推測する声やオチに笑いの声が出ていました。
(LUIS FIELD)